2017年11月04日

大河直虎がますます面白い

おんな城主 直虎 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) -
おんな城主 直虎 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) -

大河ドラマ「直虎」が最近ますますおもしろくなってきた。
当初あまりおもしろくなかった。なにぶん教科書に載らない人物でなじみがない、そして主人公が尼さんで衣装のおもしろみが無い。しかし城主となってからはそれなりの衣装になって少しよくなった。そして龍雲丸とのからみ、小野の死、あたりから弱小の領地、弱小の武将たちがいかにして戦国を生き抜き或いは滅びたのかというのがとても面白くなった。

最近は井伊家再興の祖ともいえる直政と家康の関係がおもしろい。井伊家といえば桜田門外の変の井伊大老しか知らない。だから井伊家は絶対断絶しない、というのは分かっているのだが、ちょっと検索してみるとこの直政こそ近世に続く井伊家の要らしい。また草履番のノブも、のちのち出世し、しかしなんと子供は宇都宮釣り天井事件で失脚、江戸時代のビッグイベントの草創期といった感がする。家康も天下を取る前の家康、ということで、「どうしよう?」と素直に悩むあたり、今までのいかにも天下人といった家康像ではないところがおもしろい。

図書館に直虎コーナーがあったので、この2冊を借りてみました。
井伊氏サバイバル五〇〇年 (星海社新書) -
井伊氏サバイバル五〇〇年 (星海社新書) -  1016.10.26 大石泰史著 

井伊直虎 (歴史新書y) -
井伊直虎 (歴史新書y) -  2016.9 小和田哲男著

史料に基づき井伊家のことが書いてあります。なんと両氏とも今回の直虎の歴史考証担当者でした。史実としては直虎は史料が少なく、ドラマのような実態はつかめないようです。

歴史ドラマは作家が少ない資料から想像をふくらませ歴史上の人物を動き回らせているもの、そこが自分の興味と感性に合えばとてもおもしろいものになるということでしょう。、



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2017年11月02日

投資なんかおやめなさい(荻原博子著)

投資なんか、おやめなさい (新潮新書) -
投資なんか、おやめなさい (新潮新書) -  2017.9.20刊

~面倒くさがり屋は貯金?

金融素人にもわかるようにと、かみ砕いて説明してある。なので読後1か月経って覚えているのは、株や投資信託や債券で儲けるにはやはり市場とか勉強して、絶えず市場に目を配り投機の期をはずしてはダメ。

貯金は、いくら利子が低くても積み立てた金額だけは保証される。 この2点が頭に残った。

また、貯金と保険の概念図というのが載っていて、貯金は右肩上がりの直角三角形で、保険は四角形。
これは、保険に加入して1万円の保険料を支払った後直ぐ病気や死亡したとしても、例えば1000万円の死亡保険金は支払われるが、貯金だけの人の手持ちはその1万円だけ。ただし保険は手数料などが差し引かれ、多くの死亡保険や病気保険は掛け捨てが多い、というもの。つまり保険は死んだり病気したりして初めて生きる~まあ、当たり前か、保険は安心をお金で買うもの。お金の運用に保険と貯金を同列にしてはいけない、と。
ラベル:定期預金
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2017年11月01日

タクシードライバー(BSで)

タクシードライバー [SPE BEST] [Blu-ray] -
タクシードライバー [SPE BEST] [Blu-ray] -  1976

~若き日のロバート・デ・ニーロの顔のアップがいい

公開は76年。当時、ジョディ・フォスターが少女で娼婦役をやった、ということや、このパッケージに見る、ポケットに手を入れてうつむきながら歩くこの絵も長らく目にしていた。

公開後40経ってやっと見たわけだが、うーん、なるほど、こういう内容だったのか、最後が肩透かし?死んだと思ったら生きていたからか? それで監督のマーティン・スコセッシをウィキペディアで見てみると、「シチリア系イタリア移民の家に生まれ、マフィアの支配するイタリア移民社会で育ったため、その人格形成と作品の双方にはその出自が深く影響し、腐敗した矛盾に満ちた現実のなかでいかに人間としての倫理と善良さを実践できるか、それがしばしば不可能であることの苦悩を追求する映画が多い。また、そのなかでは人間の人間に対する無理解と不寛容の直接的表現として、リアルな暴力描写が重要な位置を占める。」とあった。なるほどこの解説を読むと、そのままこのタクシー・ドライバーに当てはまる。なんか人の解説に頼る自分。それに映画の作られた75年当時のベトナム帰還兵とか、アメリカの世相とかが分かっていた上で映画を見れば、もう少し興味深く見られたかも。

ただしばしばアップになるロバート・デ・ニーロの顔に、いい顔だなあ、と思ってしまった。

タクシードライバー [Laser Disc] -
タクシードライバー [Laser Disc] -  街を浄化しようと決め、アパートで狙撃の練習に余念がない。

タクシードライバー (字幕版) -
タクシードライバー (字幕版) -  そしてモヒカン刈りにして、大統領候補を狙撃しようとするのだが失敗し、家出して娼婦をしている少女に説教しヒモや関係者を撃ち少女を「解放」する。

posted by simadasu.rose at 11:52| Comment(2) | 映画 | 更新情報をチェックする

2017年10月31日

彷徨える河(DVD)

彷徨える河 [DVD] -
彷徨える河 [DVD] -  2016.10公開

~モノクロ画面から放たれるアマゾン川の圧倒的存在

「ブレードランナー2049」を見る前に、あまりよく覚えてない前作「ブレードランナー」をレンタルしたついでに準新作コーナーにあったもの。「彷徨える河」という黒字に白の背表紙を手に取ってみると、アマゾン川を遡る、幻想、モノクロの映像、コロンビア映画とかいう文字が書いてあり借りてみた。

物語は20世紀初頭、ドイツ人の民族学者テオがアマゾン川を調査の途中病気になり、ゴム園の奴隷から救ってやった原住民マンドゥカの案内で、流民のカラマカテに救いを求めにやってくる。カラマカテはコイワノ族がヤクルナという植物を持っていてこれで治るという。ヤクルナはさらに源流にありヤクルナを求め3人はアマゾン川を遡る。

それから数十年後、今度はアメリカ人の植物学者エヴァンがテオの植物の本を元に幻の植物ヤクルナを探しにやってきて、老いたカラマカテにまた案内を乞う。カラマカテはみな忘れてしまった、という。映像はこの二つのアマゾン川のカヌーでの遡りが交互に現れる。

アマゾン川は時には池のように波ひとつなく、ある時は段差で流れが逆巻く。岸には鬱蒼たる密林があり、カラマカテの民族の神話、大蛇(アナコンダ)が空から降ってアマゾン川になったとか、ジャガーの目、とかそれらを象徴的に映し出す。ああ、白黒でよかった。蛇のヌルヌルとか密林の湿度、アマゾン川の濁った色、それらがみなモノクロである。大半の原住民の村はゴム園の開発で崩壊し、自身は農園の奴隷となったり、金が入ることで、それまでの平和な生活が白人によって覆されている。キリスト教の伝道も曲者で、親を亡くした子供たちを修道院に集め自らの言語を否定し、「正しい」白人の価値観を「伝道」している。

これらが、二つの時空の、二つの船での遡流でカラマカテの視点から映し出される。カラマカテは「動物はジャングルのもの」という。植物も同じだ。その禁忌を犯した時、原住民の村は崩壊する。崩壊してもそこに流れるのはアマゾン川。アマゾン川の中にあって人間カラカマテは点でしかないが、圧倒的な存在感で迫ってくる。若い時、老いた時、どちらの俳優もかっこいい! しかしこのカラマカテの世界がコロンビア人と呼ぶヨーロッパ世界によっていやおうなく崩されてしまってくる様がモノクロの画面から発せられている。

これを見ている自分は傍観者と言えばそうだが、圧倒的なアマゾン川の力と、悲しい民族の時空をモノクロの画面から受け取った。

彷徨える河 公式サイト

シーロ・ゲーラ監督 インタビュー 1981コロンビア生まれ。コロンビアは国土の半分をアマゾンが覆っているが、コロンビアで生まれ育った自身でさえ知らない事がたくさんあり、秘境とよばれるところがまだある。そこを知りたいと思ったのがこの映画を作ったきっかけだ、という。

アマゾン川を調査した実在の二つの手記を元に作られたとあります。

テオドール・コッホ=グリュンベルク ウィキペディア ドイツ語なのでわかりません。

アリ・ババ39ブログ  アリ・ババ39さんのブログに物語の元となったグリュンベルクとシュルテスの経歴が書いてありました。これによるとグリュンベルクがアマゾン川支流ネグロ川を調査したのが1902-05、シュルテスがアマゾン川を調査したのが1941だとあります。ドイツ語のウィキの「Von 1903 bis 1905 erforschte er den Yapura und den Rio Negro an der Grenze zu Venezuela (nordwestliches Amazonasgebiet). 」がなんとなくそうか。

なんとシュルテスは
図説快楽植物大全 -
図説快楽植物大全 -  アマゾンでこんな本が手に入り、ここに映画で追い求めた「ヤクルナ」も載っているか?
ラベル:アマゾン川
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2017年10月25日

ナミヤ雑貨店の奇蹟(映画)

山下達郎はすごい!

モチーフとなる第一の若者のギターの弾き語りはメロディが残らず、次の若い女の子の歌唱で、あれ、いい歌かもと思い、最後のエンドロールでの山下達郎の歌声で、歌詞の内容とも相まって力強い歌声に達郎ってすごいんだ、と唸った。山下達郎はFMの自らの番組はドライヴ中によく聞いていて人柄には好感を持っていたが、歌は積極的に聴いたことは無かった。改めて息長く人気のあるのが理解できた感じ。

【早期購入特典あり】REBORN(特典応募券付“CDサイズ"ジャケット絵柄ステッカー付き) - 山下達郎
 REBORN 山下達郎 なんとこの映画のために書き下ろされた50枚目のシングルということだ。なるほど映画に合ってるわけだ。

肝心の映画の内容は、やはり「REBORN」この歌に尽きるか。原作も読んでいず映画の前知識も無く、家人に誘われるまま観に行った。ラストは或いは若者3人が駆け出したとたん時空がクロスして消滅か死かなんていう結末もありかと思ったが、やはり幸せになるこれがいいんでしょうね。「黒笑小説」とかブラックな中にもやさしさがあるのが東野圭吾か。できすぎ、つながりすぎ、いい話過ぎ、と頭で思っているのに涙が出てきてしまうのでした。

東野圭吾の実家は時計屋さん。この映画に示されているような雑貨店や魚屋や飲み屋などがある自ら育った商店街をイメージした小説なのかなと思う。
 →東京雑社blog に東野圭吾の育った商店街の写真がありました。奇跡の起きた、そしてジョンの死んだ1980年12月は東野氏は22歳頃。ちょうど映画の魚屋の息子と同じ年頃だ。氏は電機関係の会社に就職するが稼業の時計屋を継ぐとか、この映画の魚屋の息子に自分を重ねる部分もある?

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) -
ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) -  単行本は2012.3刊

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2017年10月23日

郵便配達は二度ベルを鳴らす(ルキノ・ヴィスコンティ)

郵便配達は二度ベルを鳴らす デジタル修復版 [Blu-ray] -
郵便配達は二度ベルを鳴らす デジタル修復版 [Blu-ray] -

~ある日やって来た若い渡り鳥

「揺れる大地」の前週に上映していたのだが見に行けなかったのでDVDで鑑賞。
ヴィスコンティの監督デビュー作。1942年作だがイタリアは戦争してる最中だ。そういう時にこの内容。原作はアメリカが舞台だが、イタリア、ポー川沿いの町に設定している。街道沿いのうらうれたドライブイン、愛の無い年の離れた夫婦、そこにふらりと現れる風来坊の若い男。国は違ってもこういう設定で起きる出来事は同じになるのかも。

若い男役のマッシモ・ジロッティが映画が進むにつれ、だんだん魅力的な俳優に見えてきた。それに比べ妻役は「生活するために結婚している」という設定をきちんと演じているので、いまいち魅力を感じない。あくまでそれは役なんだけどね。
 →マッシモ・ジロッティ  ヴィスコンティのはほかに「夏の嵐」に出ているようだが 「テオレマ 」 というのを見てみたい。

ビスコンティの後の作、「地獄におちた勇者ども」とか「ベニスに死す」「ルードヴィッヒ」「家族の肖像」などと比べると別な世界がある。

郵便配達は二度ベルを鳴らす (新潮文庫) -
郵便配達は二度ベルを鳴らす (新潮文庫) -  ジェームス・M・ケインの原作は1934年作。田口俊樹訳2014.8刊

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫) -
郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫) -  池田真紀子訳こちらも2014.7刊

郵便配達は二度ベルを鳴らす [Blu-ray] -
郵便配達は二度ベルを鳴らす [Blu-ray] -  1981のジャック・ニコルソンのものは公開当時テーブルの上のシーンが話題になったのを覚えているが見てはいない。
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2017年10月22日

揺れる大地(ルキノ・ヴィスコンティ)

揺れる大地 デジタル修復版 [Blu-ray] -
揺れる大地 デジタル修復版 [Blu-ray] -  1948作

~俺は此処で生きる

ルキーノ・ヴィスコンティ生誕110年4没後40年メモリアル、イタリア・ネオリアリズモの軌跡という特集上映で。平日、お客さんはおおむね60代の男性10人位。

1948年作でイタリアシチリア島の漁村に暮らす漁師一家の崩壊と転落を描く。
所有する小さな漁船で漁に出るのはお祖父さん、(父は時化で亡くなっている)、長男、次男、三男、四男、家では母、妹3人と赤ん坊が待つ。つまり子供は8人。獲った魚は仲買人に安く買いたたかれてしまうが町の仲間と漁に出ればなんとか食うだけのお金は入っていた。だが長男が家を抵当に独立を企て、しかし嵐に漁に出たことから船を破損し船と家は人手に渡り朽ち果てた家に住むことに。次男は新しい展開を求め町を出、次女は警察署長の愛人?になり家を出る。やがて残った長男と幼い弟2人は雇われ漁師として船に乗る。長男はあくまでこのシチリアの漁村で生きようとするのだ。ネオレアリズモだって?ああ、なんという苦難。しかし残った三男はやけになり飲んだくれる兄をしり目に、なんとか小遣いをかせごうとするたくましさも描かれる。

街を出ようとする次男に、かつて一度町で兵隊?かなにかを経験した兄は「どこにいても水は苦い。ここで生きるのが一番いいんだ」と言い次男を思いとどまらせようとするが次男は怪しい男について町を出る。家を出た妹も含め2人のその後の展開も苦難があることは容易に想像できる。

作られた1948年が設定年代になっていると思うが、漁師町の主人公の家は仲間の漁師の家とさほど変わらない暮らしだが、家にいる妹たちは靴をはいていたり、はだしだったり。家の中のみならず通りでもはだしの時がある。風呂は無く、着ている服はボロボロだ。この当時の漁師はこういう生活なのか。シチリア、アーチ・トレッツァという漁村が舞台で出演者は全員住民からキャスティングということだが、演技は素晴らしい。石でできた家並みとか歴史的に貴重なフィルムになっているのでは。



posted by simadasu.rose at 14:52| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
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