2010年11月28日

善き人のためのソナタ(DVD)

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD] / ウルリッヒ・ミューエ, セバスチャン・コッホ, マルティナ・ゲデック, ウルリッヒ・トゥクール, トーマス・ティーメ (出演); フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク (脚本); ガブリエル・ヤレド (その他); フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク (監督)

1984年東ベルリン。東ドイツの諜報機関シュタージの職員ヴィースラーはある劇作家の盗聴をするうち次第に気持ちの変化が起きてくる。盗聴ヘッドフォンから聴こえてくるのは西側寄りの言動で活動を封印された演出家からその劇作家に送られた「善き人のためのソナタ」だった。。 

作られたのが2006年。制作ドイツ。作ったのはかつてどっちのドイツに属していた人なのか。共産圏の諜報活動がこれほどとは。いやCIAとか諜報はどちらにもあるか。

画面からは息苦しいまでの思想的逼塞感が伝わってくる。が、東側は思想的統制がすごいらしい、という情報をあらかじめ我々は知っている、でもそれは「東側の事情」として西側が作ったニュース映像から伝えられた情報だ。本当のところの市民生活がどういうものだったかは実際生活してみないと分からない部分はあるだろう。TVにしろ新聞にしろ”記者”の主観が絶対入る。これは取材される側に立ち、出来上がった記事を見て、ウソーっとなるのを経験するとよく分かる。

これを作ったのが西ドイツ側から見た、東ドイツの実態を作品化したものなのか、旧東ドイツの人だった人が自分の経験に基づき作ったものかによって随分違ってくるんじゃないかと思うのだ。旧東の人が見たらどう思うのか、西側の傲慢とも映るんじゃないかとふと感じた。

調べてみると、原作は無いようだ。監督・脚本のドナースマルクは2006当時33歳だという。壁崩壊時は16歳。HPによれば母親が東ドイツ出身で国境を越える時両親は本当に怯えていた、と語っている。子供ながらに感じた大人の怯える姿の記憶と、徹底した取材で作られたものらしい。父がルフトハンザ航空に勤めていたというから西側の人だ。

しかし主人公ヴィーラー、DVDの表紙がとても印象的で、あれはがらんとした屋根裏部屋で24時間、2交代でたった一人で隠し撮りの音と映像を聞いている姿なのだ。音はヘッドフォンから聴こえる見張り中の劇作家の部屋の音だけである。そこには恋人とのベッドの上での音から、体制を打破しようと仲間と密談する声、そして劇作家が弾く「善き人のためのソナタ」のピアノである。演じてるのは東ドイツ出身のウルリッヒ・ミューエ。自身も監視されていた経験を持つというから、演じていても複雑な心境だったのでは。

しかし設定が84年でよかった。20年間地下で封筒空けだ、と左遷される生活も5年で終わった。
前にみた「グッバイレーニン」も壁の崩壊を扱ったもので、コミカルな笑いがある作品だが、このソナタは静かななんともいえぬ余韻が残る作品だ。

善き人のためのソナタ公式サイト

監督:フロリアン・ドナースマルク 1973ケルン生 NY、ベルリン、フランクフルト、ブリュッセルで育つ。
音楽:ガブリエル・ヤレド 「善き人のためのソナタ」はこの映画のためのオリジナル

善き人のためのソナタ [Soundtrack] / ガブリエル・ヤレド (作曲) (CD - ... 

実際のドイツはどんな風なのか?
ベルリンの壁崩壊20周年 水島秋穂・早稲田大学教授のページ シュタージに触れたページ
ヨーロッパ文化部ノートというblogに シュピーゲル誌の2009.7.9の記事が紹介されてます。半数以上の旧東ドイツの人は昔がよかった、と答えているアンケートだそうです。
東ドイツ関係の本 東ドイツがどんな風だったのか。秘密警察やスパイ関係の本もある。
ドイツ統一関係の本 サラリとは読めないかも

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2010年06月27日

人間の証明(DVD)


人間の証明 [DVD]

人間の証明 [DVD]

  • メーカー: パイオニアLDC




公開1977年、33年後にして初めて見ました。というのも、今のソフトバンクの麦わら帽子の白犬お父さんを見て、あのなつかしいCMを思い出したからです。

あの頃、目に焼きついた、帽子が空高く舞い上がり、「お父さん、ぼくのあの帽子、どこへ行ったのでしょうね」しかも今回の白犬では大滝秀治さんにポンと帽子が乗る。そうしたら、この映画に大滝氏も出ていました。しかし当時CMはいやというほど目にしていたものの、本も読んでいず映画も見なかったので、まるきり筋を知らないのです。でどんな中身だったのかと興味が沸々と沸いたのでした。

で肝心の映画ですが、もうなつかしくしかもなんとも豪華な顔ぶれ、ファッション、細い眉のメイキャップなど、青春時代にトリップしてしまいました。同じ古い映画を見るといっても、「麦秋」とか「東京物語」とかの小津映画は、ああ、親の青春時代はこうだったのか、という思いでしたがなにせ未経験の時代。しかしこちら77年は青春まっただ中。古さの度合いで見る目も違ってきます。

77年というのは終戦後32年。しかしまだまだ戦争の痕跡が残っていた時期だったんだなあと感じました。映画は公開時とほぼリアルタイムで描かれてると思いますが、映画の中にも出てきた「GIベイビー」は45年8月から10ケ月後の46年6月には少なくとも出生し始めたわけだなあなどと思ったり。。 原作と映画は少し結末が違うようなので、原作も読んでみようかと思います。しかしやはり松田優作は足長~い。人物があまりにもうまく相関してるなと思いますが、見ごたえありました。


人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)

人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)

  • 作者: 森村 誠一
  • 出版社: 角川書店
  • 発売日: 1977/03


単行本初版は76年1月。映画化とほぼ同時に文庫本化されたようだ。角川春樹が直接森村氏に依頼したとある。(森村氏HP)


ハーレムの熱い日々 (講談社文庫 よ 10-1)

ハーレムの熱い日々 (講談社文庫 よ 10-1)

  • 作者: 吉田 ルイ子
  • 出版社: 講談社
  • 発売日: 1979/01/29


映画の中でハーレム在住の日本人女性に所在を聞く場面が出てきましたが、写真家の吉田ルイ子さんをモデルにしてるのかなと思います。映画の最初にも吉田ルイ子とクレジットが出てました。この本は偶然80年代に読んだことがあり、なつかしかったです。


究極のベスト! ジョー山中

究極のベスト! ジョー山中

  • メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/07/27



♪mother do you remember ♪ あの帽子 というのが西条八十の詩でその英訳だったとは・・ 初めて知りました。よく聞けばなるほどそうですね。ジョー中山、療養中のようですが歌い続けますと出ています。ジョー中山というと内田裕也。日本語ロック論争なんてのも思い出してしまいます。



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2010年05月22日

チャーリーとチョコレート工場(TVで)


チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD




TV放映ということでやっと見ることができました。
原作が児童書で有名なのは知ってましたが、まったく読んだことも無く、内容も知らないまま見始めました。

「チャーリーとチョコレート工場」という題名から、チャーリー少年がチョコレート工場へ行ってなにかワクワクするような、チョコのように甘くて楽しいファンタスティックな経験をする、ほんわか楽しい話かな? と想像していたのだが。。 確かにチョコレートの川、チョコレートの滝、緑の砂糖菓子、ここらまではおおー、お菓子の家も真っ青だなー という感じだ。しかしオーガスタスが管に飲み込まれ「うーん大丈夫 かもね」と助かるかどうか怪しい答えのあたりから何か不安になってくる。これって子供向けの映画だし原作だよね。

この不安はだんだんエスカレートする。金持ちの我がままな女の子、ガムを噛んでる子、TVゲーム漬の子とそれぞれに”制裁”とも言えるべき目に合う。最後はめでたしなのか?な?

しかし映像としてはパロディ満載でおもしろかった。工場長役のジョニー・ディップの登場は右手がハサミ。金持ちの女の子がリスに囲まれるのは「鳥」さながら。聞くところによると、このくるみわりリスはCGかと思ったらちゃんと訓練したそうだ。ゲーム漬の男の子のテレポーテーションは「フライ」みたいだし、そのチョコが空から降ってくるのは「2001年宇宙の旅」だ。音楽までシュトラウスのを使ってた。工場の中の小人はビートルズのSgt.ペパーズの衣装だし。なによりそれぞれの子供たちへの歌がとてもおもしろかった。映画化は前にもされていて、その時の歌はもっと童謡的だったようだ。

拾った金でチョコを買ったのはいいのか?とか 小人の描き方が、未開の土人という感じで、いいのかなー と感じたりして、一体原作はどうなってるのか? と興味が湧き、さっそく図書館で借りて読んでみました。そういう興味を湧かせる意味でやっぱりこの映画成功なのかも。

わがままなお嬢さんのヴェルーカ・ソルト。なんか聞き覚えのある響き。と思ったら昔そういうバンドがあった。

エイト・アームズ・トゥ・ホールド・ユー

95年デビューの女性2人男性2人のグループ。このジャケットに見覚えあり。やはり名前の由来は「チョコレート工場」かららしい。
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2009年12月06日

早春


早春 [DVD]

早春 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


 1956

これになると設定は昭和31年。丸ビル内に勤める夫とその妻。
夫・池辺良38 妻・淡島千影32 夫と関係を持つ女性・岸恵子24
ちょっと倦怠気味な夫婦の間に、若い女性が・・ これも夫婦の機微がうん、うんとうなづける。これまた同時代の東京の風景やサラリーマン風俗など歴史資料だ。

岸恵子が若々しい、というかこれまた彼女にもこんな生き生きした若き日があったんだ、と(あたりまえなのだが)感心してしまった。
ちょっとニヒル気味な夫、妻の淡島千影は「お茶漬の味」では洋品店?経営のマダムといった役どころだったが、こちらでは一転、”安長屋の家庭の妻”を演じている。があくまで美しい。

この映画ではサラリーマンの悲哀?をこめたセリフが出てくる。笠智衆は辺地に飛ばされている年上の同僚だ。また戦後のどの映画でも戦争の影はさりげなく描かれているが、戦友会の集まりなど、割と時間が割かれている。が戦友を連れ帰った夫に妻は冷たい。

「こだわり人物伝」で立川志らくが小津はコメディタッチを入れたがってるのだがそれがあまり成功してなくて、でもそのヘンさ具合がいいのだ、と書いてるが、この作品では成功してる面もあるのでは。

夫婦の向かいの夫婦・杉浦春子が、夫の浮気現場を目撃した時、夫は愛人宅で削り節をけずっていたのよ、と妻に世間話するのだが、帰ったその足で夫に削り節を削って頂戴、と命令してる場面、また妻の母・浦辺粂子 に妻の弟が「母さん、スカートから腰巻が見えてるよ」と言わせる場面など、今までみた小津映画にはない、笑いだ。
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2009年12月05日

宗方姉妹・お茶漬けの味


宗方姉妹 [DVD]

宗方姉妹 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝ビデオ
  • メディア: DVD


 1950

まず見たのが「宗方姉妹」

姉は思いを馳せていた人がいたが、お互いひと押しが足りなく?姉は今の夫と結婚。夫はそれを知ってるのか姉に冷たい。同居している妹はそういう姉に反発している。そんな時元恋人が姉の前に現れる。
公開当時、 
姉・田中絹代41、妹・高峰秀子26 姉の夫・山村聡40 姉の元恋人・上原謙40 

女性に好きな人がいたが、その人とは別な人と結婚する。昔の恋人は忘れたつもりでいるが深層では忘れていず、今の夫を愛せない。けっこう描かれるパターン。今回は妻は現夫と別れ、元彼とやり直そうとするが・・  この場合妻もつらいのだろうが、やっぱり一番かわいそうなのは夫だよなあ、と夫役の山村聡を見ながら思う。なんてったって元恋人の上原謙がものすごいやさ男。ヨン様も負ける。実は初めて若い上原謙を見た。・・なんかはまってしまいそう。かっこいい上原謙の姿をもっと見てみたい・・ お風呂に浸かってる姿ばかりではなかったのだよね。


お茶漬の味 [DVD] COS-023

お茶漬の味 [DVD] COS-023

  • 出版社/メーカー: Cosmo Contents
  • メディア: DVD

 
 1952

で続いてみたのが「お茶漬の味」
佐分利信42  小暮実千代34

都会の裕福な家で育った妻は、田舎育ちの夫の所作がなにか気に入らず、(夫の給料はいいらしいが)夫に不満だらけ。夫はしかしそんな妻を受け流している。不満が高じ妻は泊まりがけで外出中夫は海外出張に。。しかし飛行機の不具合で夜急きょ戻った夫と一緒にお茶漬けを食べるうち、夫のことが良く見えてくる、というもの。

新婚でもない人なら、会話のひとつひとつになるほど、とうなづくものはある。しかしなんだか最後の一言がちょっと。妻に「旦那様は家では甲羅を干してる亀だけど、外ではウサギにもなんにでもなってるのよね、私はそれに気付かなかったわ」と言わせてる。夫も「わかってくれればいいのさ」と言う。しかし妻だって亀にもウサギにもなるんだけどねえ、と思ってしまったのだが。。 いやこの映画の場合、夫はおりこうなので、夫は妻は、というんでなく人間は亀にもウサギにもなって、夫はたとえ妻がどんなんでもありのままを受け入れてる(愛してると言ってもいいのか)という設定なのか。なーんかおバカな妻(女)のすべてを許すおりこうな夫(男)という風に見てしまったのだが、それは構えすぎ?

しかしこの二つ、場所はどちらも東京で1950、1952年の制作で、描かれるのはリアルタイムだ。描かれてる風俗が「へぇ~」と歴史的記録を見てるようである。まずどちらにも「BAR」が出てくる。酒は出すのだが、女性が一人で飲みに来たりしてる。これがバーというものなのか。家でタバコを吸う奥さん。「○○だい」「ちょいと、○○して」「ごきげんよう」といった文語的なセリフ。これは映画の中だけなのか、それとも昭和20年代はそういう言葉を使ってたのか。

しかし古い映画は、老年の顔しか知らない俳優が、なんと今の自分より若い姿で出ているのだが、やっぱり自分よりは年上に見えてしまう、というなんとも奇妙な感じがする。


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2009年04月05日

犬神家の一族(2006版)BSで

犬神家の一族 通常版 [DVD]
犬神家の一族 通常版 [DVD] 2006版

30分位始まってしまってから見たのですが、おもしろい!
実は初めてです、見るの。なので76年版は見ていません。
原作も読んでないのですが、俳優それぞれにはまり役だと思います。
特に女優。冨司純子がよいですねー。あまり出番はないですが草笛光子も。

加藤武の警部は名探偵コナンの毛利小五郎を思い出してしまう。時系列からいってコナンの方がこちらを参考にしてるのかかも。
いともたやすく起こる殺人、そしてたやすく解決される(ようにみえる)事件。コナンにしろ金田一にしろ、松本清張なんかの社会派の”事件”とは違った”探偵小説”のお話の世界を存分に楽しませてくれるものでした。

時代が戦後すぐ、ということですが、その時代色はあまりセットでは出てない感じ。一瞬現代に置き換えてるのかと思ってしまいました。松坂慶子の髪のウェーブが昔風ではありましたが、これはかえって戦前風、あとの2姉妹、冨司純子と萬田久子の髪型は現代風アップだし。服装の色がきれいなのと女性の眉とかが現代風の化粧のせいではないかと。特に深田恭子の眉はもろ今風。

これを見て76年版も見てみたくなりました。

映画HP

犬神家の一族 [DVD]
犬神家の一族 [DVD] 76年版。ぜひ見てみたい。

犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル) 本も読んでないので本の世界の雰囲気も味わってみたい
ラベル:映画 横溝正史
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2009年03月09日

チェンジリング

見てきました。
重い現実。この世にユートピアはないのか?
社会の片隅でささやかに生をまっとうできることの幸せ。

誘拐されて戻ってきた息子は別人だった。
母親は精神病院送りに。
実話に基づく。とこれくらいの知識で見に行ったのですが、なんとも最後が悲しかった。

実話を基にしているからとはいえ、これは映画。どこがどう事実とちがうかとかそういうことではなく、一つの物語作品として重く印象に残ります。一つの事件で一変する家庭生活。それに立ち向かわざるを得ない現実。立ち向かうがゆえに強くならざるを得ない自分。現実の許容。こういったことが画面を通して重く心に沈んできます。母親コリンズ役のアンジョリーナ・ジョリーの20年代のファッションと、化粧された青いまぶたと赤い唇が強く印象に残ります。

チェンジリングHP

ネット上で調べられる範囲で。現実には目をつぶりたくなるが。。
ゴードン・ノースコット事件

連続殺人紳士録 ブライアン・レーン著 中央アート出版社 (1994/12) にこの事件のことが載っているらしい。

FBI心理分析官―(ハヤカワ文庫)
FBI心理分析―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF) 昔読んだこの本を思い出してしまった。



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2009年03月02日

マッチポイント(BS)

マッチポイント
マッチポイント(通常版) [DVD]

貧しい男が貧しい女と恋に落ちる。しかしそこに裕福で美しい女性が現れる。最初はどちらの女性も魅力的。しかし貧しい女が妊娠、結婚を迫る。男は二重生活をし揚句の果てに貧しい女が邪魔になる・・・ とこれ「陽のあたる場所」と設定がおなじだなあ、と思いつつ見た。

マッチポイントではアメリカからやってきた女優を目指す(貧しい?)女がスカーレット・ヨハンソンだ。彼女は最初はとても魅力的で優雅だ。しかし男が捨てようとしだすと、描き方はどんどんヒドイ女になっていく。うーん、あんまりじゃない? 監督が男だからか?

「陽のあたる場所」でも貧しい女も最初はそれなりにチャーミングに映されてるのだが、結婚を迫り出すとひどい描き方になる。それに対し上流階級の若きエリザベス・テーラーのなんと魅力的なことか。

まあ「陽のあたる場所」では男は刑務所行きだが、「マッチポイント」では逃げ切れたかに終わってるけど、その後やはり破綻がまってるんだろうなあ、と予感させる終り方。まあこれじゃなかったら、邪魔にされた女はたまらないけど。

陽のあたる場所 [DVD]

B000LZ6DYG

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2008年07月19日

鰯雲(BSで)

少し始まってしまってから見だしたのだが、古めかしい画面に見たことのある顔だがすごく若い、という俳優さんたちが映っている。

主人公は淡島千景演じる農家の嫁である戦争未亡人。それが手押し耕運機で田んぼを耕してる場面が出てきて、一体耕運機はいつ頃から出てきたのか?という興味と、農地解放で農地の減った農家、という歴史の教科書での知識でしかない場面が出てくる、しかもなんとなく昭和30年前後のような時代設定、ああ自分が生まれたころの田舎はこんな風だったのか、という感慨が湧いてきて午前2時半まで見てしまった。

地主であった本家の主人夫婦、長男、銀行員の次男、家で農業を手伝っている三男、分家一家、本家から近所の農家に嫁に行って戦争未亡人になった本家の主人の妹、そこに取材にやってくる新聞記者との恋愛がからむ。出演陣が淡島千景、長男が小林圭樹、その縁談相手が司葉子、分家の娘に水野久美、新聞記者が木村功、・・と自分の中では一様に年とった俳優さん、といった位置づけだった人がそれぞれの年齢で配役されていたのが新鮮だった。

そして農地解放間もない農家の様子。長男の縁談に「秋嫁」「春嫁」などという言葉が出てきて、田植え、稲刈りに嫁を働かせるための言葉らしい。おーこんな言葉があったのかと感心する。お嫁さんといえば一家の食事の支度におおわらわ、という観念があったのだが、嫁いでも10年近くは台所の主導権は姑で、嫁はあくまで農作業の働き手でしかない、というせりふもあった。

そして長男は借金をしてまで本家として豪華な結婚式を挙げようとする親に反発して、見合い相手と暮らし始めてしまう。ほー 当時そんなことをする人もいたのか、と感心したがそれって自分の親世代の話だなあ、などとまたもやびっくりする。そして生活費のため農地解放で地主であった本家から農地をもらった、昔の小作農家の田んぼの「賃鍬き」をするのである。農地解放ってけっこうすごい変革だったのか、とまたも画面をみて感心。

農作業で牛に田を耕す場面とか、手押し式の田んぼの草取り機など今は資料館の展示物である農機具が現役で出てくる。また「厚木駅前」などという商店の看板があって、昭和30年前後の街の様子もおもしろい。そんなこんなで若き俳優と50年前の近郊農村の様子がリアルに伝わってくる掘り出し物の一作であった。やはりリアルタイムの情景を描く映画は作っておくべきだなあ。

キネマ旬報DB 昭和33年作 

原作は和田伝の「鰯雲」 ・・厚木生まれで家が名主だったそう。鰯雲は映画化当時かなりヒットしたらしい。 

「鰯雲」の一場面・・厚木市HPより

→和田伝

なんと和田伝氏は厚木市名誉市民でした。市のHPに和田伝氏のページがあります。

「鰯雲」執筆のころ

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2008年07月12日

フォーチュン・クッキー(BSで)

フォーチュン・クッキー
フォーチュン・クッキー 特別版
 
最初の30分がめちゃめちゃおもしろい。母と姉と弟、特に姉とやんちゃな弟のけんかが最高。

15歳の高校生の娘と夫に先立たれた精神科医の母、そこに現れた母の再婚相手、そして娘が恋心を寄せる少年、そして娘のやってるロックバンド。 母が忘れてしまった少女時代の気分、娘が理解できない母の思い、それが「フォーチュン・クッキー」を食べて体が入れ替わって・・ と後半けっこうみえみえな展開なのだが、1時間半テンポよく楽しめました。

娘のやってるロックバンドの曲がけっこうよかった。母に入れ替わった娘が自分の好みで買ったふりふりの洋服に母が「なによ、その服、スティービー・ニックスみたい」という場面とかロック小ネタも楽しめる。

Take Me Away(Christina Vidal)  映画の中で歌われる曲 ガレージでの練習場面がYOUTUBEで

フォーチュン・クッキー・オリジナル・サウンドトラック(CCCD)
フォーチュン・クッキー・オリジナル・サウンドトラック


キネ旬DB 1976年のジョディ・フォスター主演作「フリーキー・フライデー」のリメイク作。 ということだ。

フォーチュン・クッキー(食べ物)ってこんなもの。おみやげで似たようなのをみたことがある。中に入ってるのは紙とか人形とかいろいろだった。

Chad Michael Murray チャド・マイケル・マーレイ  娘が思いを寄せる男性。これがなかなかよかったな。
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2008年06月07日

ホワイト・ライズ(TVで)

ホワイト・ライズ
ホワイト・ライズ

途中からだったが、主人公がちょっと気になるジョシュ・ハートネットだったのでそのまま最後まで見た。
一人の男性を二人の女性が愛してる、だけどそのうちの一人はうそをついている・・ と。こと恋愛に関しては伝言はだめだよ、ということですね。題名のWHITE LIESは軽い(悪意の無い)うそ、という意味だが、うーん、映画ではうそをついてる女性に悪意は見えたけどなあ。原題は「Wicker Park」なので日本でカタカナ題名を付けたということか。

映像が過去と現在を行き来して、またカットもめまぐるしい。ジョシュ・ハートネットが出てなかったたら途中で見るのをやめてただろう。役どころの男性像がいまいちふがいない感じ。彼の出てる映画は「パラサイト」と「ブラック・ダリア」を見ているが今のところ「パラサイト」での実験好きの高校生役が一番よいな。

角川映画オフィシャルHP

goo映画 ホライト・ライズ

パラサイト
パラサイト 指輪物語のイライジャ・ウッドが出ている。
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2008年02月16日

灯台守の恋

灯台守の恋
灯台守の恋 2004年 フランス

これも「毛皮のエロス」でCMが入っていて「パヒューム」と一緒に借りたもの。3日にHDDデッキを買って以来きちんとテレビ画面でDVDを見られるようになったので勢いがついているのだ。この半年DVDデッキが開閉できなくなってどうしても見たくなったものはPCで見ていた。「イレイサーヘッド」「毛皮のエロス」「パヒューム」どれもこうへんてこだったりすごい緊張感だったりでいささか疲れ気味。それに比べるとこれはごくフツーの恋愛ストーリ、いや地に足ついた物語。・・かとも言えるが、現実にそれはあるかねえ、というのがこの映画最大のクライマックスシーン(なのか)DVDのパッケージになっている場面。

フランスはブルターーニュの離れ島にある灯台守の夫婦。そこに補充されてやってきたアルジリア帰還兵。二人の男の間でゆれる妻。

物語の発端が両親が死んで今は島を離れてる娘が空になった家を売るところから始まるが、そこに一冊の本が届く。そこに秘められた母の恋が綴ってあったのだ。これあの「マディソン郡の橋」と同じ設定だなあ。発端も内容も。

悲しいなあこういう一生って。映画にはなるけど。やっぱり伴侶が一番愛する人っていうのが幸せだよな。結婚生活途中で出会った男に夫より惹かれ、かといって家族を捨てぬまま心だけかなわぬ男を思って暮らすなんて。。 しかもその男の忘れ形見が残されたのだ。それをたぶん夫は知りつつ溺愛して育てた、という設定だ。

離れ島に暮らす人々もその孤島の自然の一部になっている、といった風情の映画。

映画HP

ブルターニュがどこにあるかわからなかった。

大きな地図で見る
矢印の点がその舞台の島「ouessant」(ウェッサン島)

ブルターニュ ウィキ この前の「ウェールズの山」でもそうだったが、このブルターニュもフランス中央部とは文化が違うらしい。こういうのを知るってのも映画の効用だなあ。
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2008年02月15日

パフューム

パフューム
パフューム スタンダード・エディション 
2006年 ドイツ 日本公開2007.3/3

「毛皮のエロス」でCMが入っていた。若い女性の裸体が出て、香水に魅せられた男という宣伝文。借りてみると原題に PERFUME: THE STORY OF A MURDERER と出てきたから、ああもしかして殺されるのか? と少しは想像がついたが。。

主人公が生れ落ちる瞬間から物語が始まる。1738年7.17日にパリの魚市場。その情景がすごい。18世紀前半のパリはこんな風だったのか。映画だから匂いは無いけど、パリは排泄物は窓から投げ捨てていた、というのが如実に表現されてる。方やお江戸は便所があって、金肥として練馬あたりから天秤棒で農民が買いに来ていて、そこらへんは日本はとても清潔だったというのを読んだことがある。

匂いに敏感な主人公は孤児として育つが、匂いに見せられやがて調香師に弟子入り。この師匠がダスティン・ホフマンで化粧をしたその風貌がさすが名優、どっしり映像に重量感。

ある少女の匂いに魅せられ、その匂いを求めてのストーリー展開なのだが、愛を知らぬままに育った青年の悲しい末路なのか。だんだん見てるうちにこう金縛りにあったようにどきどきしてくる。

そして最後の裸裸のシーン、ああ、そういえばこれ話題になってた。この映画のことだったのか、と合点がいった。

なんとも悲しい青年の話だ。見終わってしばらくぼーっとしてしまった。しかし香水は植物からとったほうがよいなあ。ほとんど使わないけど。

主人公役はベン・ウィショー
ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男
ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男
これでキース・リチャーズ役をやっている。そういえば似ている。こちらも見てみたくなった。

原作がある。
香水―ある人殺しの物語
香水―ある人殺しの物語 1988
パトリック・ジュースキント著 1949ドイツ生まれ。発売当時ベストセラーになったらしい。87年世界幻想文学大賞受賞作品。幻想だ。。

映画HP

監督はトム・ティクバ 知らないー と思ったが「ラン・ローラ・ラン」の監督。こちらは見たことがあった。これも風変わりだけどおもしろかった記憶。
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2008年02月14日

毛皮のエロス

毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~
毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~

レンタル店のミニシアターコーナーでベストテン表示されていた。貸し出し7位位だったか。ニコール・キッドマンがミニシアター系の映画に出てるのか。という興味とエロスである。中身が何も分からないまま見てみました。

オープニングに「Fur」バックに毛皮。そしていきなり60歳くらいの全裸の男女。ヌーディストクラブなのだというのはすぐわかるが、ヌーディストクラブでの鉄則は欲情しないこと、というのを読んだことがあるが、これじゃあ大丈夫だわ、と。ここに写真を撮りに来たダイアンからバックして、1958年、ニューヨークで夫の写真館を手伝う所に移る。そこで毛皮商である両親が毛皮のショーを開いている。とりどりの毛皮のコートが現れる。

そこに目だけを出した男が引っ越してくる。惹かれるダイアン。単なる夫の写真のアシスタントから、この隣人を撮ってみたい、という欲求で写真家になるダイアン。ここでも毛皮「fur」は重要だ。目だけの男は多毛症・・ しかし仮面をはずした姿はとても素敵な顔だった。最後に毛を剃って普通の顔になる場面があるのだが、これがなんとも情け無い姿に見えてしまう。

写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106)
写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106) そばで家人がこんな本を読んでいて「そういえばこれに名前があった」と言い出す。なるほど必見写真集ベスト八冊の中の一冊として紹介されていた。それを見ると「フリークス」に目を向けたとある。

それを踏まえると、仮面の男のフリークスの友人たちに親和感を抱くストーリーに、そうなのか、と納得する。日常生活で居心地の悪さを感じていたダイアンがそれを解消できる対象がフリークスだというのだ。

映画は副題:AN IMAGINARY PORTRAIT OF DIANE ARBUS とあるようにダイアン・アーバスの精神をイメージしたもの。日本題のエロスはいらないんじゃないか。。

ニューヨークのアパートが素敵。キッドマンはワンピースをとっかえひっかえ着て、さながらファッションショーのよう、だがこれも楽しい。変わってゆくダイアンを理解しようとヒゲを伸ばす”フツーの”夫。

現実のダイアン・アーバスは写真を撮るようになって、69年に夫と離婚。71年に自殺していた。

実際どんな写真を撮ったのかと検索してみたら、たくさん出てきた

「炎のごとく―写真家ダイアン・アーバス」
日本語訳されてる伝記がある。

Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph)
Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph) 
「写真を愉しむ」によると6×6版に真正面から捉えられた人物が見るものの目を突くという。

ダイアン・アーバスの写真集 洋書で写真集が何種類か手に入るようだ


映画HP
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2008年02月11日

イレイザーヘッド(DVD)

イレイザーヘッド 完全版<ニュープリント・スクイーズ>
イレイザーヘッド 完全版<ニュープリント・スクイーズ>

鬼才デヴィッド・リンチの原点はこれだ、というお店のコピーにつられ見てみました。
うーん、とりあえず見たゾ。しかし終わってみるとグロテスクな赤ちゃん、恋人の父、母、祖母、食卓など何か脳の奥に焼きついてしまう。祖母にサラダをかき回させるシーンがおもしろい。

イレイサー・ヘッド(消しゴム頭)の主人公はたぶんリンチの分身でその頭の中を映像化したものなのだろう。連続性の無い、一瞬の残像を見て、その雰囲気に浸る楽しみがある。

まだ見てないリンチ作品を見てみたくなった。・・ということはこの作品はやはりおもしろいのかも。

メモ
イレイザーヘッド - Eraserhead (1976年)
エレファント・マン - The Elephant Man (1980年)
砂の惑星 - Dune (1984年
ブルーベルベット - Blue Velvet (1986年
ツイン・ピークス - Twin Peaks (1989年)パイロット版
ワイルド・アット・ハート - Wild At Heart (1990年
ツイン・ピークス - Twin Peaks (1990〜1991年)テレビドラマ
オン・ジ・エアー - On The Air (1991年)
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 - Twin Peaks: Fire Walk With Me (1992年)
ロスト・ハイウェイ - Lost Highway (1997年)
ストレイト・ストーリー - The Straight Story (1999年)
マルホランド・ドライブ - Mulholland Dr. (2001年)
インランド・エンパイア Inland Empire (2006年)
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2008年02月03日

コンフェッション(BSで)

コンフェッション
コンフェッション

アメリカで一世を風靡した(らしい)敏腕プロデューサーが実はCIAの裏工作員で33人も人を殺した、という自伝に基づいた映画、だそう。

10分くらい過ぎてからみ始まって、どうも作りから実話らしい、というのが分かった。アメリカ人なら誰でも知ってる人気番組のプロデューサーらしい。日本で言ったら「パンチDEデート」とか「新婚さんいらっしゃい」みたいな形式の番組を初めて考えて放送した人らしい。こういう番組は放送されれば当たり前に見ているが、初めて世に出す発想というのは、うんと考えたり、考えててアイデアがふとしたことから出てくるらしい。

それが裏の顔を持っていたというのがみそ。主人公役の男優・サム・ロックウェルは好みじゃないのでまったく魅力を感じないが、まあチャンネルを回さないで最後まで見たので、それなりにストーリーはまとまってるのかも。ブラッド・ピットがデート番組の登場者でほんの1分くらい映ったのが一番おもしろかった。
confession・告白

関連HP
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2008年01月28日

ウェールズの山

ウェールズの山
ウェールズの山
 
題名はウェールズの”山” 村のシンボルの山が高さが足りないために”丘”になって地図に記載されてしまう。そこで足りない6mを村人総出で土を積む、という 前のシュヴァンクマイエルに較べたら実にわかりやすく心なごむ映画。ひょいと隣をみたらヒュー・グラントの顔がパッケージに写っていたので思わず借りてしまったのだ。

1995年の公開当時新聞評を読んだ記憶があるが、ヒュー・グラントが出ているとは知らなかった。あの髪型、似合ってるなあ。

ストーリーとか景色はすごく美しい。がウェールズというのはイギリスにとって特殊な土地なのだというのがこれでもかというくらい強調されている。ロンドンからやってきた測量士二人に対し”イギリス人”と言って自分たちのウェールズとは区別している。そして何より丘を山にしたいという原点が、このウェールズの山がある所からウェールズが始まるのであって、これが丘になってしまったらイギリスにとりこまれてしまう、と言っていた。言葉も通じない設定だった。

また同じような名前があるので”丘に登って山から下りた”ジョンとか日本の屋号みたいなのを使ってる。

あとはキリスト教。日曜にはきちんと教会に行き、日曜に土運びをするのをきちんと牧師に許可してもらう。1917年というのを差し引いてもこの宗教感覚、異国だ。

戦争に行って精神を病んだ若者が出てきたり、「炭鉱の連中」というセリフもあったりで炭鉱労働者は町の人とはちょっと区別されてるのか?とか。こういう知りえないイギリスの状況がへぇと新鮮だった。

イギリスのスコットランド、ウェールズとかいうのは日本の関東、中部とかそれくらいのものだと思っていたが、どうもちがうらしい。
ウェールズ 

英国観光協会

キネマ旬報DB
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2008年01月27日

シュヴァンクマイエルのキメラ的世界

シュヴァンクマイエルのキメラ的世界 幻想と悪夢のアッサンブラージュ
シュヴァンクマイエルのキメラ的世界 幻想と悪夢のアッサンブラージュ 

これも同じくあったので見てみました。
これはシュヴァンクマイエルの映画と芸術のメイキング映像です。(・・題名が、そのカタカナ語がわからん、キメラ・幻想 アッサンブラージュ・立体作品 だそう VDVのパッケージ写真はこの作品をよく現してて「シュヴァンクマイエル解体新書」とでもいったところか)

シュヴァンクマイエルの作品の基調をなすものが説明されている。特に小さいころ拒食症めいた所があり食の矯正施設に入れられたこと、また家に地下室があってそこにあるジャガイモと石炭をとりに行かされてその空間が苦手だったことが明かされた。それで先にみた「ルナシー」の"舌"や奇妙な食事シーンや"地下室”の場面が、ああそうだったのかか、と納得がいった。「ルナシー」はシュヴァンクマイエルの幼少からの潜在意識を映像化したものだったのか、と。

シュヴァンクマイエルは主にはチェコでアニメーション映像作家として多くの仕事をして、夫人は画家でともにシュールレアリズムを基調にしている。チェコは社会主義でシュールレアリズムが運動としては終わったのを知らなかったのか?という問いに、ダリと同じものではない、あくまで現在進行形のものだ、と答えていた。

画家の夫人とはお互い作品には干渉しないといいつつ、「常に(芸術論を)言い合ってるの」と言っていた。プラハの春~ソ連侵攻が彼らの生活にとても深く影響しているようだった。これはあの「存在の耐えられない軽さ」でも描かれていたが、この映像でもスターリンの粘土人形を真っ二つにする、という作品が写っていた。1968年、メキシコ五輪でチャフラフスカのメダルの裏でチェコでは大変な事態だったわけだ。

「ルナシー」をみる前にこちらを見ていたら、「ルナシー」をもっとおもしろく見られたかも。この制作映像はとても興味深かった。

ヤン・シュヴァンクマイエルの作品 彼のはマンガアニメでなく、実物を駒撮りするアニメ。「アリス」などおもしろそう。
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2008年01月26日

ルナシー/ヤン・シュヴァンクマイエル

ヤン・シュヴァンクマイエル「ルナシー」
ヤン・シュヴァンクマイエル「ルナシー」

夏の頃たまたま新聞で目に入ったチェコのアーティスト。
以前この一本釣りでも書きましたが(→)
いつも行くレンタル店のミニシアター・コーナーにあったので見てみました。

最初に「これはホラーです。芸術は期待しないで」とコメントがあります。肉の切れ端(たぶん牛とか豚)が動くのが随所に入り、精神を病んでる若い男と「侯爵」と名乗る男、がいろいろ・・ 神とかについて精神性のあるセリフもあるし、人間の奥深い欲望を見せてる? のか? とか。しかし途中から早送りしてしまいました。

途中たぶんシュヴァンクマイエルのものだと思われる絵がトランプカードなどの小物に出てくる。

「ルナシー」映画HP

ヤン・シュヴァンクマイエルの食卓 ファンサイト

このあと「シュヴァンクマイエルのキメラ的世界」という彼の制作ドキュメンタリーをみたのですが、そちらはとても興味深かったです。それを見たらこちらの映像を思い出して、案外おもしろかったかな、などと思い直しました。
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2007年12月09日

スプラッシュ

スプラッシュ 特別版

1984年作。BSでやってたのを実は途中半分くらいから見たのだが、人魚の足が(人間になった時)細くてきれいなのと、トム・ハンクスがあまりに若くて別人のようだったので思わず見てしまった。
細い、体も顔も。実はトム・ハンクスとは同級生(って年が同じ)なのだ。あの「ダ・ビンチ・コード」ではえぇー というくらいの年とった教授ぶりだった。84年といえば27才。このスプラッシュでは20才位の雰囲気がする。「フォレスト・ガンプ」は94年(37才)「ダ・ビンチ・コード」2006年(49才)
うーん、変わるもんだ。
posted by simadasu.rose at 13:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
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