2009年12月05日

宗方姉妹・お茶漬けの味


宗方姉妹 [DVD]

宗方姉妹 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝ビデオ
  • メディア: DVD


 1950

まず見たのが「宗方姉妹」

姉は思いを馳せていた人がいたが、お互いひと押しが足りなく?姉は今の夫と結婚。夫はそれを知ってるのか姉に冷たい。同居している妹はそういう姉に反発している。そんな時元恋人が姉の前に現れる。
公開当時、 
姉・田中絹代41、妹・高峰秀子26 姉の夫・山村聡40 姉の元恋人・上原謙40 

女性に好きな人がいたが、その人とは別な人と結婚する。昔の恋人は忘れたつもりでいるが深層では忘れていず、今の夫を愛せない。けっこう描かれるパターン。今回は妻は現夫と別れ、元彼とやり直そうとするが・・  この場合妻もつらいのだろうが、やっぱり一番かわいそうなのは夫だよなあ、と夫役の山村聡を見ながら思う。なんてったって元恋人の上原謙がものすごいやさ男。ヨン様も負ける。実は初めて若い上原謙を見た。・・なんかはまってしまいそう。かっこいい上原謙の姿をもっと見てみたい・・ お風呂に浸かってる姿ばかりではなかったのだよね。


お茶漬の味 [DVD] COS-023

お茶漬の味 [DVD] COS-023

  • 出版社/メーカー: Cosmo Contents
  • メディア: DVD

 
 1952

で続いてみたのが「お茶漬の味」
佐分利信42  小暮実千代34

都会の裕福な家で育った妻は、田舎育ちの夫の所作がなにか気に入らず、(夫の給料はいいらしいが)夫に不満だらけ。夫はしかしそんな妻を受け流している。不満が高じ妻は泊まりがけで外出中夫は海外出張に。。しかし飛行機の不具合で夜急きょ戻った夫と一緒にお茶漬けを食べるうち、夫のことが良く見えてくる、というもの。

新婚でもない人なら、会話のひとつひとつになるほど、とうなづくものはある。しかしなんだか最後の一言がちょっと。妻に「旦那様は家では甲羅を干してる亀だけど、外ではウサギにもなんにでもなってるのよね、私はそれに気付かなかったわ」と言わせてる。夫も「わかってくれればいいのさ」と言う。しかし妻だって亀にもウサギにもなるんだけどねえ、と思ってしまったのだが。。 いやこの映画の場合、夫はおりこうなので、夫は妻は、というんでなく人間は亀にもウサギにもなって、夫はたとえ妻がどんなんでもありのままを受け入れてる(愛してると言ってもいいのか)という設定なのか。なーんかおバカな妻(女)のすべてを許すおりこうな夫(男)という風に見てしまったのだが、それは構えすぎ?

しかしこの二つ、場所はどちらも東京で1950、1952年の制作で、描かれるのはリアルタイムだ。描かれてる風俗が「へぇ~」と歴史的記録を見てるようである。まずどちらにも「BAR」が出てくる。酒は出すのだが、女性が一人で飲みに来たりしてる。これがバーというものなのか。家でタバコを吸う奥さん。「○○だい」「ちょいと、○○して」「ごきげんよう」といった文語的なセリフ。これは映画の中だけなのか、それとも昭和20年代はそういう言葉を使ってたのか。

しかし古い映画は、老年の顔しか知らない俳優が、なんと今の自分より若い姿で出ているのだが、やっぱり自分よりは年上に見えてしまう、というなんとも奇妙な感じがする。


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2009年04月05日

犬神家の一族(2006版)BSで

犬神家の一族 通常版 [DVD]
犬神家の一族 通常版 [DVD] 2006版

30分位始まってしまってから見たのですが、おもしろい!
実は初めてです、見るの。なので76年版は見ていません。
原作も読んでないのですが、俳優それぞれにはまり役だと思います。
特に女優。冨司純子がよいですねー。あまり出番はないですが草笛光子も。

加藤武の警部は名探偵コナンの毛利小五郎を思い出してしまう。時系列からいってコナンの方がこちらを参考にしてるのかかも。
いともたやすく起こる殺人、そしてたやすく解決される(ようにみえる)事件。コナンにしろ金田一にしろ、松本清張なんかの社会派の”事件”とは違った”探偵小説”のお話の世界を存分に楽しませてくれるものでした。

時代が戦後すぐ、ということですが、その時代色はあまりセットでは出てない感じ。一瞬現代に置き換えてるのかと思ってしまいました。松坂慶子の髪のウェーブが昔風ではありましたが、これはかえって戦前風、あとの2姉妹、冨司純子と萬田久子の髪型は現代風アップだし。服装の色がきれいなのと女性の眉とかが現代風の化粧のせいではないかと。特に深田恭子の眉はもろ今風。

これを見て76年版も見てみたくなりました。

映画HP

犬神家の一族 [DVD]
犬神家の一族 [DVD] 76年版。ぜひ見てみたい。

犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル) 本も読んでないので本の世界の雰囲気も味わってみたい
ラベル:映画 横溝正史
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2009年03月09日

チェンジリング

見てきました。
重い現実。この世にユートピアはないのか?
社会の片隅でささやかに生をまっとうできることの幸せ。

誘拐されて戻ってきた息子は別人だった。
母親は精神病院送りに。
実話に基づく。とこれくらいの知識で見に行ったのですが、なんとも最後が悲しかった。

実話を基にしているからとはいえ、これは映画。どこがどう事実とちがうかとかそういうことではなく、一つの物語作品として重く印象に残ります。一つの事件で一変する家庭生活。それに立ち向かわざるを得ない現実。立ち向かうがゆえに強くならざるを得ない自分。現実の許容。こういったことが画面を通して重く心に沈んできます。母親コリンズ役のアンジョリーナ・ジョリーの20年代のファッションと、化粧された青いまぶたと赤い唇が強く印象に残ります。

チェンジリングHP

ネット上で調べられる範囲で。現実には目をつぶりたくなるが。。
ゴードン・ノースコット事件

連続殺人紳士録 ブライアン・レーン著 中央アート出版社 (1994/12) にこの事件のことが載っているらしい。

FBI心理分析官―(ハヤカワ文庫)
FBI心理分析―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF) 昔読んだこの本を思い出してしまった。



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2009年03月02日

マッチポイント(BS)

マッチポイント
マッチポイント(通常版) [DVD]

貧しい男が貧しい女と恋に落ちる。しかしそこに裕福で美しい女性が現れる。最初はどちらの女性も魅力的。しかし貧しい女が妊娠、結婚を迫る。男は二重生活をし揚句の果てに貧しい女が邪魔になる・・・ とこれ「陽のあたる場所」と設定がおなじだなあ、と思いつつ見た。

マッチポイントではアメリカからやってきた女優を目指す(貧しい?)女がスカーレット・ヨハンソンだ。彼女は最初はとても魅力的で優雅だ。しかし男が捨てようとしだすと、描き方はどんどんヒドイ女になっていく。うーん、あんまりじゃない? 監督が男だからか?

「陽のあたる場所」でも貧しい女も最初はそれなりにチャーミングに映されてるのだが、結婚を迫り出すとひどい描き方になる。それに対し上流階級の若きエリザベス・テーラーのなんと魅力的なことか。

まあ「陽のあたる場所」では男は刑務所行きだが、「マッチポイント」では逃げ切れたかに終わってるけど、その後やはり破綻がまってるんだろうなあ、と予感させる終り方。まあこれじゃなかったら、邪魔にされた女はたまらないけど。

陽のあたる場所 [DVD]

B000LZ6DYG

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2009年02月22日

わが青春に悔いなし(映画)

わが青春に悔なし<普及版> [DVD]

BSで。
好きな原節子が出るので録画しておいたのをやっと見た。

戦前の思想弾圧の事件、京大で教授が追われた事件とゾルゲ事件に想を得て作られ、黒沢明は主人公・原節子を通して自分を主張しているのではないか、との放映前の解説があり。

古い映画のせいかちょっと言葉がききとりずらかったのですが、ずんずん引き込まれました。

時代は昭和8年から昭和20年までが描かれる。時代が戦争へと向かう中、主人公幸枝(原節子)の父・京大教授は自由主義を主張したため大学を追われる。教え子の野毛は思想弾圧に対し戦うが糸川は検事となる。幸枝は糸川と野毛と両方に惹かれているが、どちらを選ぶとなると戦う野毛に惹かれるのを止められない。昭和13年、東京での自活の道を選んだ幸枝は3年後の昭和16年、野毛と再会。同棲生活もつかの間、野毛は捕まってしまう・・

戦争や思想に対する戦前の思想弾圧、それに戦う人、というより親の立場で観てしまった。映画とはいえ、戦前、主人公が東京で一人で自活・・ 親は止められない、とそれを見送る。う~んできるか、自分に。危ない男に惹かれる娘、できるか。しかし子供の行動は止められないんだろうなー。野毛の親にしても村ではスパイの家として村八分にあって、息子は10年も家に帰ってない。母はバカ息子が、と言いながら人目を避け、夜田んぼを耕している。

野毛の獄死の後、幸枝は野毛の実家に行き村人の視線にもめげず農作業に励む。そして戦後、農村の女性の近代化に生きがいを見出す幸枝。そこには自立する一人の女がいた。当初のピアノを弾くなに不自由ないお嬢様からは想像もできない人生である。子供は自立する、ということか。いや自分もそうやって生きてきたのではあるが。。 

「東京物語」などで見る原節子とはまたちがった魅力だ。堂々とした体躯がより一層、主人公の姿を際立たせている。生き方は自分で選ぶもの、という強い視線が原節子の体から射してくる。
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2009年02月08日

20世紀少年~第2章(映画)

「20世紀少年 第2部」見てきました。
予想に反して?おもしろかったです。1部より緊張感があって緻密な作り。またまた登場人物はマンガから抜け出たようなそっくりぶり。カンナは一部の最後に登場した時は「どうかな~」と思ったのですが、これもきりりとしてよかったです。それとカンナの同級生の小泉響子、足の内股ポーズなど仕草もそっくりで(漫画を読み込んで取り組んだそうです)映画のスパイス役になってたように思います。マライヤにブリトニー、神父に波春夫、マンガ家角田、どれもよかったです。

今回の映画で描かれたのは漫画でいうと18巻あたりまで。実を言うと漫画ではあの大晦日の後になると、けっこう混沌としてきてだれてるなぁと感じ出したので漫画の印象が薄いのです。そんな影響もあって映画がおもしろく感じたのかもしれません。今回は万博に行く行かないとか、子供同士の仲間のつながりのなにげない残酷さとかがバーチャルアトラクションの中で描かれてました。

しかしなんといっても「オッチョ」の豊川悦司がかっこよかった。2部では2015年になってるので年齢が55歳くらいの設定ですが、白髪で低い声で、ちらっと出てきた若い頃の商社マン時代よりずっと輝いてる映像でした。人生経験が内部から光る、という中年の理想的な姿に見えました。またユキジも当然55歳の設定ですが、彼女に限らずフケ役の同級生は年齢を表すため老けメイクをしてますが、55歳のユキジの顔、 え~っ! 自分はこんな風に見えてるわけか とまるで鏡を見てるようで・・ ああ水分が抜けるとはこういうことなのか、と悲しい納得をいたしました。

映画の最後は荒野のDJの場面。これがDJの脇にCCRの「雨をみたかい」のシングル盤、脇の机にはジャニス・ジョプリンの「パール」。原作もそうなのかと漫画をみたら、原作にはありませんでした。監督の発想なのか。「雨を見たかい」の「雨」は当時のベトナム戦争のナパーム弾のことを指していて、映画ではウイルスの霧が噴射という所まで行ってたから、それに掛けたのか、にくい仕掛けに、おぉと唸ったおばさんでした。

20世紀少年 2部 映画公式ページ

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (18) (ビッグコミックス) 18巻 荒野のDJ、ギター1本で登場するケンジ、スプーン曲げ、万丈目とフクベエ けっこう伏線がある巻だった

CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL:CHRONICLE THE 20 GREATESTHITS CCRベスト

パール
ジャニス・ジョプリン
B0002CHQUI

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2008年09月06日

20世紀少年(映画)

映画、見てきました。ポスターなどを見て、まあ原作によく似た俳優がいたもんだと思いましたが、実際「マルオ」「オッチョ」「ケロヨン」などほんとに原作のイメージ通り。ケンジは唐沢クンではいい男すぎるのでは?と思いましたが、冒頭、カンナをおんぶしてのコンビニ経営ぶりはなかなかくたびれた感じがして、しかもやはりどこかかっこいい。唐沢クンはやはりぴかいちの俳優なのかと見直しました。

原作を読んでていまいちケンジの学年が特定できなかったのですが、小学校の卒業名簿を見る場面があり、それが昭和47年度卒業、とあったのであの冒頭の放送室乗っ取りの1973年は(作者の浦沢さんと同じ)ケンジの中2の時だったとはっきりしました。

原作のファンとしては、よくも原作どおりに再現してくれ、キャラクターのイメージが崩れなかったのがほっとしたものの、万博に行く行かないのフクベエの葛藤とかが全然ないし、あるいは続編で表現されるのか、また最後の巨大ロボットもよくも漫画どおりに映像化した、と思う反面、けっこうあっけなく大晦日になってしまうので、それまでに地球がともだちに席巻されている、というのが画面から伝わってこない。

これは原作を読んだ人と読んでない人とではまったく感想が違ってくるんじゃないでしょうか。

このストーリーに関しておもしろく感じるのは、自分が主人公たちとほぼ同年代で、描かれる30代あたりの日常・なんだか気付いたら子供もいて生活に追われてるよ~というのと、回想される小学生時代に同時代的な共感があるからなのです。映画の観客は20代がほとんどでしたが、彼らにとって生まれる以前の親の年代のストーリー、どうおもしろく感じてるのか。実際まんがは自分の子供が買ってたものだったのですが。。

しかし映画の冒頭、昼休みの放送が「エーゲ海の真珠」。まったく自分の中学でも同じでなんだかそれだけでも70年代にタイムスリップします。そのあとに響く20th centuryboyのずしりと思いギターの響き、マーク・ボランってこのあとすぐ亡くなってるんだったなあ、などと21世紀の暗闇で思いました。

映画公式サイト

浦沢直樹と三谷幸喜の「僕らの20世紀少年論」(ぴあ)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス) も1度、通しで原作読めばともだちが分かるかも

映画「20世紀少年」オリジナル・サウンドトラック
映画「20世紀少年」オリジナル・サウンドトラック 曲目紹介がないので分かりませんが、サントラも出たようです

グレイト・ヒッツ
グレイト・ヒッツ
T.REX 72年頃出てきた当時はいいとも悪いとも思わなかった。5,6年経ったらなんかとっても好きになった。
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2008年07月19日

鰯雲(BSで)

少し始まってしまってから見だしたのだが、古めかしい画面に見たことのある顔だがすごく若い、という俳優さんたちが映っている。

主人公は淡島千景演じる農家の嫁である戦争未亡人。それが手押し耕運機で田んぼを耕してる場面が出てきて、一体耕運機はいつ頃から出てきたのか?という興味と、農地解放で農地の減った農家、という歴史の教科書での知識でしかない場面が出てくる、しかもなんとなく昭和30年前後のような時代設定、ああ自分が生まれたころの田舎はこんな風だったのか、という感慨が湧いてきて午前2時半まで見てしまった。

地主であった本家の主人夫婦、長男、銀行員の次男、家で農業を手伝っている三男、分家一家、本家から近所の農家に嫁に行って戦争未亡人になった本家の主人の妹、そこに取材にやってくる新聞記者との恋愛がからむ。出演陣が淡島千景、長男が小林圭樹、その縁談相手が司葉子、分家の娘に水野久美、新聞記者が木村功、・・と自分の中では一様に年とった俳優さん、といった位置づけだった人がそれぞれの年齢で配役されていたのが新鮮だった。

そして農地解放間もない農家の様子。長男の縁談に「秋嫁」「春嫁」などという言葉が出てきて、田植え、稲刈りに嫁を働かせるための言葉らしい。おーこんな言葉があったのかと感心する。お嫁さんといえば一家の食事の支度におおわらわ、という観念があったのだが、嫁いでも10年近くは台所の主導権は姑で、嫁はあくまで農作業の働き手でしかない、というせりふもあった。

そして長男は借金をしてまで本家として豪華な結婚式を挙げようとする親に反発して、見合い相手と暮らし始めてしまう。ほー 当時そんなことをする人もいたのか、と感心したがそれって自分の親世代の話だなあ、などとまたもやびっくりする。そして生活費のため農地解放で地主であった本家から農地をもらった、昔の小作農家の田んぼの「賃鍬き」をするのである。農地解放ってけっこうすごい変革だったのか、とまたも画面をみて感心。

農作業で牛に田を耕す場面とか、手押し式の田んぼの草取り機など今は資料館の展示物である農機具が現役で出てくる。また「厚木駅前」などという商店の看板があって、昭和30年前後の街の様子もおもしろい。そんなこんなで若き俳優と50年前の近郊農村の様子がリアルに伝わってくる掘り出し物の一作であった。やはりリアルタイムの情景を描く映画は作っておくべきだなあ。

キネマ旬報DB 昭和33年作 

原作は和田伝の「鰯雲」 ・・厚木生まれで家が名主だったそう。鰯雲は映画化当時かなりヒットしたらしい。 

「鰯雲」の一場面・・厚木市HPより

→和田伝

なんと和田伝氏は厚木市名誉市民でした。市のHPに和田伝氏のページがあります。

「鰯雲」執筆のころ

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2008年07月12日

フォーチュン・クッキー(BSで)

フォーチュン・クッキー
フォーチュン・クッキー 特別版
 
最初の30分がめちゃめちゃおもしろい。母と姉と弟、特に姉とやんちゃな弟のけんかが最高。

15歳の高校生の娘と夫に先立たれた精神科医の母、そこに現れた母の再婚相手、そして娘が恋心を寄せる少年、そして娘のやってるロックバンド。 母が忘れてしまった少女時代の気分、娘が理解できない母の思い、それが「フォーチュン・クッキー」を食べて体が入れ替わって・・ と後半けっこうみえみえな展開なのだが、1時間半テンポよく楽しめました。

娘のやってるロックバンドの曲がけっこうよかった。母に入れ替わった娘が自分の好みで買ったふりふりの洋服に母が「なによ、その服、スティービー・ニックスみたい」という場面とかロック小ネタも楽しめる。

Take Me Away(Christina Vidal)  映画の中で歌われる曲 ガレージでの練習場面がYOUTUBEで

フォーチュン・クッキー・オリジナル・サウンドトラック(CCCD)
フォーチュン・クッキー・オリジナル・サウンドトラック


キネ旬DB 1976年のジョディ・フォスター主演作「フリーキー・フライデー」のリメイク作。 ということだ。

フォーチュン・クッキー(食べ物)ってこんなもの。おみやげで似たようなのをみたことがある。中に入ってるのは紙とか人形とかいろいろだった。

Chad Michael Murray チャド・マイケル・マーレイ  娘が思いを寄せる男性。これがなかなかよかったな。
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2008年06月29日

ターミネーター2(TVで)

ターミネーター2
ターミネーター2

なんだまたやるのか、と思ったのだが家人が見始めたので「しょうがないなあ」と思いつつお相伴に。だいたいこれで見るのは3度目くらいである。が、しかしやはりおもしろい。先日マトリックスもTVでやってたが、繰り返し見てしまう、というのはこちらのターミネーターの方が勝るのではないか。

裸で降り立ったあと、身体が同じのを見分ける場面、精神病院でお母さんが口から針金?を吐き出して逃亡を図る場面など、この場面が来るはずと思って、そうそうこの場面だと確認するのもまた面白い。やはり2では液体形の悪役ターミネーターのあの冷たい顔と、形を変える場面、精神病院の床からぬっと出る所とか、頭が二つに割れて、でも金属の断面たとか。最初のトラックとオートバイの追跡が一番の見ものだ。

少年が悪友二人とバイクに乗ってゲームセンターに出かける所では、黒いラジカセからガンズ・アンド・ローゼズの曲が流れてくる。ここでも、そうだガンズが流れるんだった、と思い出す。映画が作られたのが91年、時代設定は94年。Guns N' Rosesがデビュー作Appetite for Destructionを発表したのが87年だから91年当時、男の子、悪がき、ちょっと不良になりかけ、という場面ではおあつらえ向きの曲、アーティストになってしまうのかと思う。しかし例えば時代設定を2008年にしたら、ipodを使うのか?などと思ってしまった。がしかしipodじゃ音楽は外に向かって流れないよなあ。このラジカセから音楽を流してバイクに乗る場面、里親の家での暮らしや病院にいる母を思慕するコナー少年の心情を表すのに、とても合ってる気がする。

シュワルツネッガー扮するターミネーターに「どうして人を殺しちゃいけないのか」と問われてコナー少年は「いけないからいけないんだ、殺さないって約束して」と言わせて、なかなか教育的な場面も用意されている。

Use Your Illusion II
Use Your Illusion II 
Guns N' Roses 1991.9/17発売
この青とオレンジの2枚同時発売の「Use Your Illusion 」2の青ジャケの12曲めに使用曲「You Could Be Mine 」が入ってる。

・・これは映画の最後にも聴けるらいしのだが、なんと3回ともTVで見てるのだが、砂漠の母の旧友、研究所あたりまでは覚えてるのだが、そのあとどうなるのかとんと思い出せなかった。前2回はそこらで寝てしまったらしいのだ。で、今回は・・ やはり寝てしまった。で結末が分からない。家人は「もう1回見たら~」と教えてくれなかった。。

キネ旬DB とりあえず結末まで読むと、かすかに記憶が蘇った。忘れてるだけで前回は最後まで見たらしい。
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2008年06月07日

ホワイト・ライズ(TVで)

ホワイト・ライズ
ホワイト・ライズ

途中からだったが、主人公がちょっと気になるジョシュ・ハートネットだったのでそのまま最後まで見た。
一人の男性を二人の女性が愛してる、だけどそのうちの一人はうそをついている・・ と。こと恋愛に関しては伝言はだめだよ、ということですね。題名のWHITE LIESは軽い(悪意の無い)うそ、という意味だが、うーん、映画ではうそをついてる女性に悪意は見えたけどなあ。原題は「Wicker Park」なので日本でカタカナ題名を付けたということか。

映像が過去と現在を行き来して、またカットもめまぐるしい。ジョシュ・ハートネットが出てなかったたら途中で見るのをやめてただろう。役どころの男性像がいまいちふがいない感じ。彼の出てる映画は「パラサイト」と「ブラック・ダリア」を見ているが今のところ「パラサイト」での実験好きの高校生役が一番よいな。

角川映画オフィシャルHP

goo映画 ホライト・ライズ

パラサイト
パラサイト 指輪物語のイライジャ・ウッドが出ている。
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2008年02月16日

灯台守の恋

灯台守の恋
灯台守の恋 2004年 フランス

これも「毛皮のエロス」でCMが入っていて「パヒューム」と一緒に借りたもの。3日にHDDデッキを買って以来きちんとテレビ画面でDVDを見られるようになったので勢いがついているのだ。この半年DVDデッキが開閉できなくなってどうしても見たくなったものはPCで見ていた。「イレイサーヘッド」「毛皮のエロス」「パヒューム」どれもこうへんてこだったりすごい緊張感だったりでいささか疲れ気味。それに比べるとこれはごくフツーの恋愛ストーリ、いや地に足ついた物語。・・かとも言えるが、現実にそれはあるかねえ、というのがこの映画最大のクライマックスシーン(なのか)DVDのパッケージになっている場面。

フランスはブルターーニュの離れ島にある灯台守の夫婦。そこに補充されてやってきたアルジリア帰還兵。二人の男の間でゆれる妻。

物語の発端が両親が死んで今は島を離れてる娘が空になった家を売るところから始まるが、そこに一冊の本が届く。そこに秘められた母の恋が綴ってあったのだ。これあの「マディソン郡の橋」と同じ設定だなあ。発端も内容も。

悲しいなあこういう一生って。映画にはなるけど。やっぱり伴侶が一番愛する人っていうのが幸せだよな。結婚生活途中で出会った男に夫より惹かれ、かといって家族を捨てぬまま心だけかなわぬ男を思って暮らすなんて。。 しかもその男の忘れ形見が残されたのだ。それをたぶん夫は知りつつ溺愛して育てた、という設定だ。

離れ島に暮らす人々もその孤島の自然の一部になっている、といった風情の映画。

映画HP

ブルターニュがどこにあるかわからなかった。

大きな地図で見る
矢印の点がその舞台の島「ouessant」(ウェッサン島)

ブルターニュ ウィキ この前の「ウェールズの山」でもそうだったが、このブルターニュもフランス中央部とは文化が違うらしい。こういうのを知るってのも映画の効用だなあ。
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2008年02月15日

パフューム

パフューム
パフューム スタンダード・エディション 
2006年 ドイツ 日本公開2007.3/3

「毛皮のエロス」でCMが入っていた。若い女性の裸体が出て、香水に魅せられた男という宣伝文。借りてみると原題に PERFUME: THE STORY OF A MURDERER と出てきたから、ああもしかして殺されるのか? と少しは想像がついたが。。

主人公が生れ落ちる瞬間から物語が始まる。1738年7.17日にパリの魚市場。その情景がすごい。18世紀前半のパリはこんな風だったのか。映画だから匂いは無いけど、パリは排泄物は窓から投げ捨てていた、というのが如実に表現されてる。方やお江戸は便所があって、金肥として練馬あたりから天秤棒で農民が買いに来ていて、そこらへんは日本はとても清潔だったというのを読んだことがある。

匂いに敏感な主人公は孤児として育つが、匂いに見せられやがて調香師に弟子入り。この師匠がダスティン・ホフマンで化粧をしたその風貌がさすが名優、どっしり映像に重量感。

ある少女の匂いに魅せられ、その匂いを求めてのストーリー展開なのだが、愛を知らぬままに育った青年の悲しい末路なのか。だんだん見てるうちにこう金縛りにあったようにどきどきしてくる。

そして最後の裸裸のシーン、ああ、そういえばこれ話題になってた。この映画のことだったのか、と合点がいった。

なんとも悲しい青年の話だ。見終わってしばらくぼーっとしてしまった。しかし香水は植物からとったほうがよいなあ。ほとんど使わないけど。

主人公役はベン・ウィショー
ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男
ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男
これでキース・リチャーズ役をやっている。そういえば似ている。こちらも見てみたくなった。

原作がある。
香水―ある人殺しの物語
香水―ある人殺しの物語 1988
パトリック・ジュースキント著 1949ドイツ生まれ。発売当時ベストセラーになったらしい。87年世界幻想文学大賞受賞作品。幻想だ。。

映画HP

監督はトム・ティクバ 知らないー と思ったが「ラン・ローラ・ラン」の監督。こちらは見たことがあった。これも風変わりだけどおもしろかった記憶。
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2008年02月14日

毛皮のエロス

毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~
毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~

レンタル店のミニシアターコーナーでベストテン表示されていた。貸し出し7位位だったか。ニコール・キッドマンがミニシアター系の映画に出てるのか。という興味とエロスである。中身が何も分からないまま見てみました。

オープニングに「Fur」バックに毛皮。そしていきなり60歳くらいの全裸の男女。ヌーディストクラブなのだというのはすぐわかるが、ヌーディストクラブでの鉄則は欲情しないこと、というのを読んだことがあるが、これじゃあ大丈夫だわ、と。ここに写真を撮りに来たダイアンからバックして、1958年、ニューヨークで夫の写真館を手伝う所に移る。そこで毛皮商である両親が毛皮のショーを開いている。とりどりの毛皮のコートが現れる。

そこに目だけを出した男が引っ越してくる。惹かれるダイアン。単なる夫の写真のアシスタントから、この隣人を撮ってみたい、という欲求で写真家になるダイアン。ここでも毛皮「fur」は重要だ。目だけの男は多毛症・・ しかし仮面をはずした姿はとても素敵な顔だった。最後に毛を剃って普通の顔になる場面があるのだが、これがなんとも情け無い姿に見えてしまう。

写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106)
写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106) そばで家人がこんな本を読んでいて「そういえばこれに名前があった」と言い出す。なるほど必見写真集ベスト八冊の中の一冊として紹介されていた。それを見ると「フリークス」に目を向けたとある。

それを踏まえると、仮面の男のフリークスの友人たちに親和感を抱くストーリーに、そうなのか、と納得する。日常生活で居心地の悪さを感じていたダイアンがそれを解消できる対象がフリークスだというのだ。

映画は副題:AN IMAGINARY PORTRAIT OF DIANE ARBUS とあるようにダイアン・アーバスの精神をイメージしたもの。日本題のエロスはいらないんじゃないか。。

ニューヨークのアパートが素敵。キッドマンはワンピースをとっかえひっかえ着て、さながらファッションショーのよう、だがこれも楽しい。変わってゆくダイアンを理解しようとヒゲを伸ばす”フツーの”夫。

現実のダイアン・アーバスは写真を撮るようになって、69年に夫と離婚。71年に自殺していた。

実際どんな写真を撮ったのかと検索してみたら、たくさん出てきた

「炎のごとく―写真家ダイアン・アーバス」
日本語訳されてる伝記がある。

Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph)
Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph) 
「写真を愉しむ」によると6×6版に真正面から捉えられた人物が見るものの目を突くという。

ダイアン・アーバスの写真集 洋書で写真集が何種類か手に入るようだ


映画HP
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2008年02月11日

イレイザーヘッド(DVD)

イレイザーヘッド 完全版<ニュープリント・スクイーズ>
イレイザーヘッド 完全版<ニュープリント・スクイーズ>

鬼才デヴィッド・リンチの原点はこれだ、というお店のコピーにつられ見てみました。
うーん、とりあえず見たゾ。しかし終わってみるとグロテスクな赤ちゃん、恋人の父、母、祖母、食卓など何か脳の奥に焼きついてしまう。祖母にサラダをかき回させるシーンがおもしろい。

イレイサー・ヘッド(消しゴム頭)の主人公はたぶんリンチの分身でその頭の中を映像化したものなのだろう。連続性の無い、一瞬の残像を見て、その雰囲気に浸る楽しみがある。

まだ見てないリンチ作品を見てみたくなった。・・ということはこの作品はやはりおもしろいのかも。

メモ
イレイザーヘッド - Eraserhead (1976年)
エレファント・マン - The Elephant Man (1980年)
砂の惑星 - Dune (1984年
ブルーベルベット - Blue Velvet (1986年
ツイン・ピークス - Twin Peaks (1989年)パイロット版
ワイルド・アット・ハート - Wild At Heart (1990年
ツイン・ピークス - Twin Peaks (1990〜1991年)テレビドラマ
オン・ジ・エアー - On The Air (1991年)
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 - Twin Peaks: Fire Walk With Me (1992年)
ロスト・ハイウェイ - Lost Highway (1997年)
ストレイト・ストーリー - The Straight Story (1999年)
マルホランド・ドライブ - Mulholland Dr. (2001年)
インランド・エンパイア Inland Empire (2006年)
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2008年02月03日

コンフェッション(BSで)

コンフェッション
コンフェッション

アメリカで一世を風靡した(らしい)敏腕プロデューサーが実はCIAの裏工作員で33人も人を殺した、という自伝に基づいた映画、だそう。

10分くらい過ぎてからみ始まって、どうも作りから実話らしい、というのが分かった。アメリカ人なら誰でも知ってる人気番組のプロデューサーらしい。日本で言ったら「パンチDEデート」とか「新婚さんいらっしゃい」みたいな形式の番組を初めて考えて放送した人らしい。こういう番組は放送されれば当たり前に見ているが、初めて世に出す発想というのは、うんと考えたり、考えててアイデアがふとしたことから出てくるらしい。

それが裏の顔を持っていたというのがみそ。主人公役の男優・サム・ロックウェルは好みじゃないのでまったく魅力を感じないが、まあチャンネルを回さないで最後まで見たので、それなりにストーリーはまとまってるのかも。ブラッド・ピットがデート番組の登場者でほんの1分くらい映ったのが一番おもしろかった。
confession・告白

関連HP
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2008年01月28日

ウェールズの山

ウェールズの山
ウェールズの山
 
題名はウェールズの”山” 村のシンボルの山が高さが足りないために”丘”になって地図に記載されてしまう。そこで足りない6mを村人総出で土を積む、という 前のシュヴァンクマイエルに較べたら実にわかりやすく心なごむ映画。ひょいと隣をみたらヒュー・グラントの顔がパッケージに写っていたので思わず借りてしまったのだ。

1995年の公開当時新聞評を読んだ記憶があるが、ヒュー・グラントが出ているとは知らなかった。あの髪型、似合ってるなあ。

ストーリーとか景色はすごく美しい。がウェールズというのはイギリスにとって特殊な土地なのだというのがこれでもかというくらい強調されている。ロンドンからやってきた測量士二人に対し”イギリス人”と言って自分たちのウェールズとは区別している。そして何より丘を山にしたいという原点が、このウェールズの山がある所からウェールズが始まるのであって、これが丘になってしまったらイギリスにとりこまれてしまう、と言っていた。言葉も通じない設定だった。

また同じような名前があるので”丘に登って山から下りた”ジョンとか日本の屋号みたいなのを使ってる。

あとはキリスト教。日曜にはきちんと教会に行き、日曜に土運びをするのをきちんと牧師に許可してもらう。1917年というのを差し引いてもこの宗教感覚、異国だ。

戦争に行って精神を病んだ若者が出てきたり、「炭鉱の連中」というセリフもあったりで炭鉱労働者は町の人とはちょっと区別されてるのか?とか。こういう知りえないイギリスの状況がへぇと新鮮だった。

イギリスのスコットランド、ウェールズとかいうのは日本の関東、中部とかそれくらいのものだと思っていたが、どうもちがうらしい。
ウェールズ 

英国観光協会

キネマ旬報DB
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2008年01月27日

シュヴァンクマイエルのキメラ的世界

シュヴァンクマイエルのキメラ的世界 幻想と悪夢のアッサンブラージュ
シュヴァンクマイエルのキメラ的世界 幻想と悪夢のアッサンブラージュ 

これも同じくあったので見てみました。
これはシュヴァンクマイエルの映画と芸術のメイキング映像です。(・・題名が、そのカタカナ語がわからん、キメラ・幻想 アッサンブラージュ・立体作品 だそう VDVのパッケージ写真はこの作品をよく現してて「シュヴァンクマイエル解体新書」とでもいったところか)

シュヴァンクマイエルの作品の基調をなすものが説明されている。特に小さいころ拒食症めいた所があり食の矯正施設に入れられたこと、また家に地下室があってそこにあるジャガイモと石炭をとりに行かされてその空間が苦手だったことが明かされた。それで先にみた「ルナシー」の"舌"や奇妙な食事シーンや"地下室”の場面が、ああそうだったのかか、と納得がいった。「ルナシー」はシュヴァンクマイエルの幼少からの潜在意識を映像化したものだったのか、と。

シュヴァンクマイエルは主にはチェコでアニメーション映像作家として多くの仕事をして、夫人は画家でともにシュールレアリズムを基調にしている。チェコは社会主義でシュールレアリズムが運動としては終わったのを知らなかったのか?という問いに、ダリと同じものではない、あくまで現在進行形のものだ、と答えていた。

画家の夫人とはお互い作品には干渉しないといいつつ、「常に(芸術論を)言い合ってるの」と言っていた。プラハの春~ソ連侵攻が彼らの生活にとても深く影響しているようだった。これはあの「存在の耐えられない軽さ」でも描かれていたが、この映像でもスターリンの粘土人形を真っ二つにする、という作品が写っていた。1968年、メキシコ五輪でチャフラフスカのメダルの裏でチェコでは大変な事態だったわけだ。

「ルナシー」をみる前にこちらを見ていたら、「ルナシー」をもっとおもしろく見られたかも。この制作映像はとても興味深かった。

ヤン・シュヴァンクマイエルの作品 彼のはマンガアニメでなく、実物を駒撮りするアニメ。「アリス」などおもしろそう。
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2008年01月26日

ルナシー/ヤン・シュヴァンクマイエル

ヤン・シュヴァンクマイエル「ルナシー」
ヤン・シュヴァンクマイエル「ルナシー」

夏の頃たまたま新聞で目に入ったチェコのアーティスト。
以前この一本釣りでも書きましたが(→)
いつも行くレンタル店のミニシアター・コーナーにあったので見てみました。

最初に「これはホラーです。芸術は期待しないで」とコメントがあります。肉の切れ端(たぶん牛とか豚)が動くのが随所に入り、精神を病んでる若い男と「侯爵」と名乗る男、がいろいろ・・ 神とかについて精神性のあるセリフもあるし、人間の奥深い欲望を見せてる? のか? とか。しかし途中から早送りしてしまいました。

途中たぶんシュヴァンクマイエルのものだと思われる絵がトランプカードなどの小物に出てくる。

「ルナシー」映画HP

ヤン・シュヴァンクマイエルの食卓 ファンサイト

このあと「シュヴァンクマイエルのキメラ的世界」という彼の制作ドキュメンタリーをみたのですが、そちらはとても興味深かったです。それを見たらこちらの映像を思い出して、案外おもしろかったかな、などと思い直しました。
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2007年12月24日

アイ・アム・レジェンド

テレビのCMがとてもおもしろそう、これは見てみたいな、と思いさっそく見てきました。・・が

映画としては一人きりになってしまうまでをもっと詳しく追った方がおもしろかったのでは? 
人間社会が核とか今回のように病理的な原因で滅亡すると生き残りは地下に残る、光に弱くなるという発想がうかぶのか?「タイム・マシン」しかり「猿の惑星」しかり。しかしDVDになってからで十分ですね、いやこたつで見てると寝てしまうかも。
病原菌で人類が滅亡という点では小松左京の「復活の日」とも設定が似ている。あちら映画は見てないけど原作はすごくおもしろかった。ただ変化した人間の設定は無かったけど。

なんと原作があるらしい。しかも過去に映画化が何度かされていた。
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5) 映画化に合わせ新訳で出たようだ。古くは田中小実昌訳で出ている。原作の方がおもしろいのかも。本は一人になってしまった孤独な戦いがテーマらしい。映画もそうか。

地球最後の男
地球最後の男 1964年。初映画化のもの。原作に忠実らしい。

地球最後の男 オメガマン
地球最後の男 オメガマン 1971年。チャールトン・ヘストン主演。そういえば「オメガマン」という題名に記憶あり。







posted by simadasu.rose at 23:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
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