2018年06月12日

インファナル・アフェア(無間道)(BSで)

【おトク値!】インファナル・アフェア [Blu-ray]
【おトク値!】インファナル・アフェア [Blu-ray] 2002香港

トニー・レオンとアンディ・ラウがとにかくかっこよくてそして哀切。なにかはまってしまった。特に最後、二つの顔に心の安定の無い男二人の「無間道」が、屋上の青空からこちらの胸に静かに入り込んで漂っている。

警察からマフィアへ、マフィアから警察へ、それぞれ潜入して情報を送っているヤンとラウ。
ヤン(トニー・レオン)は警察からマフィアへの潜入が10年近くになり上司のウォン警視に警察へ戻りたいと言うがもう少し居ろと言われる。二重の生活に疲れた、くりっとした二重の上目遣いの童顔の眼差しがたまらなくやるせない。

一方ラウ(アンディ・ラウ)は警察での地位が上がり行動は冷徹。切れ長のしっかりした体躯がこれも存在感を放つ。

最後にはお互い素性が分かりヤンとラウは屋上で対決する・・・この場面が秀逸だ。

終盤近く、ヤンは路上で元の警察の同僚らしき女性とすれ違い、連れの子供の年を聞くと「5歳」と言われるが、当の子供は「6歳なのに何故うそをつくの?」と母親に言う。・・これはヤンの子供なのか。

映画の冒頭では、涅槃経第19巻、八大地獄の最もたるを「無間地獄」という。”絶え間なく責め苦に合う”ゆえにそう呼ばれる。と字幕が出る。

最後にはまた、仏陀いわく、「無間地獄」に死は無い。長寿は最大の苦しみなり。とまた字幕が出る。

冒頭の場面でヤンが警察を去る時、ラウは隊列で見送っているように見えるのだが、面識はなかったのか、よくわからなかった。

来週、再来週と2,3をやるのでしっかり見届けたい。

2018.6.9BS12
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2018年06月11日

花様年華(BSで)

花様年華 [Blu-ray]
花様年華 [Blu-ray] 2000年香港

香港のアパートに隣同士で同じ日に越してきた若い夫婦。女の夫と、男の妻は、それぞれ仕事で留守がちだ。そのうち女のもっているバッグと男のしているネクタイからそれぞれの相手が浮気をしていることに気が付く。

映画ではそれぞれの伴侶の正面からの顔は出ない。最初の引っ越しから男と女が惹かれ合いそうだという予感はある。

トニー・レオンはやさしく魅力的で、マギー・チャンはスリムですらりとして、時間の経過をそのぴったりしたチャイナドレスの衣装替えで表しているのが映画的な魅力を放っている。

調べてみると、実在の香港の作家をモデルにしたとあり、「欲望の翼」の続編、「2046」の前編ともいわれている。「花様年華」で後半引っ越すアパートの部屋番号は2046だ。「2046」は公開時見たが、この「花様年華」の方がトニー・レオンは魅力的に撮られてると思う。


2018.6.2BS12

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2018年06月10日

ブエノスアイレス(BSで)

ブエノスアイレス [Blu-ray]
ブエノスアイレス [Blu-ray] 1997香港

トニー・レオンがいい。あとレスリー・チャンと中華料理店の旅の若者チャン・チェンもいい。男の同性愛と見るまでは引いていたが、独白形式がよかった。ブエノスアイレスにやってきた設定と、ブエノスアイレスの街の雰囲気、借りている部屋のセットがいい。

原作本は無く、監督のウォン・カーウァイが脚本。衣装が菊池武夫だ。

1997作 
トニー・レオン 1962.6.27生 当時35歳
レスリー・チャン 1956.9.12-2003.4.1 当時41歳
チャン・チェン 1976.10.14 当時21歳

トニー・レオンは2004年の「2046」は当時見た。8年で随分変わる。
レスリー・チャンの「さらば我が愛 覇王別姫」もみてみたい。


2018.4.21BS12
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2018年05月29日

栄光のランナー/1936(BSで)

栄光のランナー /1936ベルリン [DVD]
栄光のランナー /1936ベルリン [DVD] 2016.8日本公開。アメリカ・ドイツ・カナダ合作。

1936ナチス政権下のベルリンオリンピックで100m、200m、走り幅跳び、リレーと4つの金メダルを取った陸上短距離選手ジェシー・オーエンスの伝記。

黒人であるジェシーがオハイオ大学で陸上をやる苦難。白人コーチ、ラリーの「走っている間は外野をシャットアウトしろ」、との言葉が印象的。声援にも差別の言葉があるのだ。しかしこの言葉は競技人全てにあてはまるのかも。ハイレベルの競技をやる緊張は黒人であるか否かを問わずかなりのものなのだというのが伝わってきた。

またアメリカ国内ではオリンンピックへの参加はナチスのユダヤ人差別を認めることだと反対もあったが、自国でも黒人や先住民差別をしていてよく言うよ、という感じ。だが、黒人の間でもユダヤ人差別をしているナチス政権下のオリンピックに出る事は人種(黒人)差別を認めることになるという考えがあり、参加するなとの黒人議員からの圧力もあった。これに対するラリーの「走っている10秒の間は自由になれる」という言葉も印象的。

幅跳びでは踏切の位置がつかめなかったのをドイツの選手ロングに助言され予選をクリア。しかも決勝ではロングは銀でラリーが金。このロングとはその後も親交を続けたが、ロングはナチスに非協力的ということで前線に送られ戦死。ちなみに銅は日本人だったが映画では省かれていた。「前畑ガンバレ」のベルリンオリンピックなのだった。リーフェンシュタールも登場していて、「民族の祭典」も見てみたくなった。

それになんと、ジェレミー・アイアンズがブランデージオリンピック委員役で出ていた。

2018.5.26スターチャンネル無料



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2018年05月27日

ピーターラビット(映画)

ピーターラビットが3Dで大活躍らしい予告編を見てこれはおもしろそうと思いさっそく見てた。キャラクター勢ぞろいで3Dで動くキャラクターたちの躍動感が楽しかった。なにしろ去年湖水地方に行きポターの家にも行ったので風景も馴染み深い。できればもっと湖水地方の風景を映してほしかったなあ。

「ピーターラビットのおはなし」では最後に青い上着がかかしに吊るされるが、映画ではその上着を取り戻すところから始まる。あひるのジマイマ、キツネどん、ハリネズミのティギーおばさん、ブタのピグリン、まちネズミ、おなじみのキャラクターが一度に勢ぞろい。マクレガーおじさんは最初であっけなく死んでしまい、相続者の若い青年トーマスがロンドンからやってくる。隣には抽象画家のアニーが住んでいて、気晴らしにピーターの絵を描いている。ピーターたちをやっつけようとするトーマスとアニーの恋模様がからみ3Dで動くピーターたちは22世紀のウサギといったところ。キャラクターを借りた絵本とは別物の映画だが、これはこれで楽しい映画だ。

「ピーターラビット」公式HP

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)
ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1) 1902初版
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2018年05月05日

ラプラスの魔女(映画)

初日に観に行ってきた。連休とあって田舎でも半分以上埋まっていた。

桜飛翔、玉木宏、豊川悦司と好きな俳優が揃って出ている。それも3人とも教授、刑事、映画監督と画面上でもなかなかに魅力的に動いているので見ていてうれしくてたまらない。

ストーリーも二つの温泉地で起きた硫化水素による死亡事故を軸に、映画監督の狂気と、事故によりある手術を受けて物理的な事柄により未来予測能力を身に着けた監督の息子の言葉「こういう未来予測ができるようになって分かったのは、どんな小さな命、事柄にも無駄な事は何一つ無い、それらが絡み合って物事は進んでいくんだ」という言葉も放たれ、満足できる画面になっている。

映画の運びもトントンと進み、桜井翔のとぼけた教授もなかなかよい。ただ惜しむらくは最後のクライマックスの15分位、ちょっと進みがだらだらした。

→映画ラプラスの魔女公式サイト

ラプラスの魔女 (角川文庫)
ラプラスの魔女 (角川文庫) 単行本は2015.5刊

この1年で東野圭吾の映画を映画館で見るのは、「ナミヤ雑貨店の奇跡」 「祈りの幕の下りるとき」 に続き3作目だ。

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2018年05月03日

ペンタゴン・ペーパーズ(映画)

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書【DVD化お知らせメール】 [Blu-ray]
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書【DVD化お知らせメール】 [Blu-ray] 2018

ベトナム戦争に関する政府の機密文書を入手した「ニューヨーク・タイムズ」は1971年、スクープ記事を掲載する。時の大統領ニクソンは裁判所に記事掲載禁止を求める。一方出遅れた「ワシントン・ポスト」は7000枚にも上る記事をやはり入手し、精鋭チームを作り政府の圧力にもめげず記事を掲載する。

ワシントン・ポストの発行人は父、夫の死後発行人となっていたキャサリン・グラハムだが、彼女の決断により記事は掲載された。そして他の新聞も次々報道を行う。そして最後の場面でなんと「大統領の陰謀」の冒頭場面に移る。なんとこちら先月TVで見たばかりだった。ウォーターゲート事件の報道も「ワシントン・ポスト」だったよね、とちょっとお手盛り感。

→映画ペンタゴン・ペーパーズ公式サイト

躍起になったスクープ合戦だが、今や、「ペンタゴン・ペーパーズ」の機密指定が解除され、アメリカ国立公文書記録管理局のHPで公開されている。→Pentagon Papers

キャサリン・グラハム わが人生 (フルバージョン)電子版
キャサリン・グラハム わが人生 (フルバージョン)電子版 映画でメリル・ストリープ演じるワシントン・ポストの発行人キャサリン・グラハムの自伝が発行されている。映画でも夫の死により突然、主婦から発行人になった苦悩が描かれている。写真を見るとメリル・ストリープは本人に似せて演じているようだ。キャサリンは1917生、1969年に52歳で発行人になっている。


ペンタゴン・ペーパーズ 「キャサリン・グラハム わが人生」より
ペンタゴン・ペーパーズ 「キャサリン・グラハム わが人生」より 再編集された本も発行されている。中身検索で興味深い写真も見られる。



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2018年04月23日

ボヴァリー夫人(BSで)

ボヴァリー夫人 [DVD]
ボヴァリー夫人 [DVD] 

フローベルの有名な小説「ボヴァリー夫人」の映画化。2014制作(独・ベルギー・米)2016.7日本公開。

筋だけを追うと、ばかな妻、身勝手な浮気相手の男、凡庸な夫、とこういう話だったの?とこれが古典的名作?とがっくりする。満たされない結婚生活のはけ口に不倫と散財をした妻という視点と、そういう妻の感情を理解できない夫、と二つの視点ではあるのだが、どうしても浅はかな妻、という印象が残る。夫は律儀に毎日医者としての務めを果たし稼いでいる、夫の稼ぎの範囲でやればいいのに、なにが不満なの?という印象が残る映画の作り。
映画は当時の女性の洋服の着方、ボバリー夫人の衣装、周りの農民の衣装や生活風景が興味深い。不倫相手の書記官レオン役のエズラ・ミラーがいい。ディーン・フジオカに似ている。

原作は読んでないので、ネット検索で原作について情報を得ると、1857刊、近代フランス小説の傑作、写実主義の傑作とされ、出た当時はかなりな衝撃作だったらしい。舞台のひとつの村ルーアンはフローベルの故郷で、不倫の末人妻が自殺した事件もありそれを基にしたとも書かれている。思い描く生活と現実の生活がかけ離れ、そのはけ口として不倫、不相応な買い物をする女性主人公。なるほど現代でもワイドショーのネタである。1857年当時は結婚とは子孫を残すための機能である時代と言え、結婚に対する理想の感情を小説の形にしたことが衝撃的だったのか。映画は子供もいないことになっていて、かなり省略して、ボバリー夫人の買い物と不倫のみが描かれているので画面からではボバリー夫人の満たされない感情はあまりくみ取れなかった。原作を読んでみるか。

全部で5回も映画化されていた。理想と現実の相違に悩む様を指す「ボヴァリスム」という言葉も生んだというが、やはりそそる内容なのか。
〇1933仏 監督ジャン・ルノワール エマ:ヴァランティーヌ・テシエ
〇1949米 監督ヴィンセント・ミネリ エマ:ジェニファー7・ジョーンズ
〇1991仏 監督クロード・シャンブル エマ:イザベル・ユペール
〇2009露 監督アレクサンドル・ソクーロフ エマ:セシル・ゼルヴタキ
〇2014独ベルギー米 ソフィー・バーセス エマ:ミア・ワシコウスカ

2018.4.21スターチャンネル無料放送で

翻訳も4種類出ている。どれがいいのか。
ボヴァリー夫人 (新潮文庫)
ボヴァリー夫人 (新潮文庫) 2015の新潮文庫が一番新しい。

他には1960岩波書店、1997が新潮社、2009に河出書房
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2018年03月08日

普通の人々(BSで)

普通の人々 [DVD] -
普通の人々 [DVD] -

1980年公開当時、題名は目に入ってきていたが38年を経てやっと見た。嵐の中ボートに乗っている途中、兄は死に弟は助かる。弟は自責の念から自殺を図り、父と母と弟の3人となった家族はぎこちない。それぞれに葛藤を我慢して生活している。兄の幻影をひきずって弟を愛せない母。なんとかつなぎとめようとする父。残された家族は崩壊していく。

弟コンラッド役のティモシー・ハットンがいい。最後はコンラッドはこれから進んでいけるな、と思える終わり方がよかった。一日経った今も余韻が残っている。父、母に受け入れられない子供、多くの場合弟、というのがアメリカ映画にはけっこうある?「エデンの東」とか。

監督がロバート・レッドフォードだ。初監督作品。
原題「Ordinary People」

アメリカのありふれた朝 (1977年) -
アメリカのありふれた朝 (1977年) -  原作は映画と同じ「Ordinary People」だが翻訳本では「アメリカのありふれた朝」となっている。ジュディス・ゲスト著(女性)。ミシガン州デトロイト出身1936年生まれ。アメリカでは76年に出版。当時は40歳で初めて書いた小説ということだ。
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2018年03月02日

空海-KUKAI-美しき王妃の謎(映画)

楊貴妃の死をめぐる、空海と白楽天の伝奇ロマン。
白楽天の書く、玄宗皇帝と楊貴妃の物語「長恨歌」。本当のことを書いてくれ、という玄宗皇帝の黒い愛猫が現れ猫に導かれるように二人は楊貴妃の死の真相に迫る。

空海役の染谷将太と白楽天役のホアン・シュアンがかっこいい。ホアン・シュアンは一重瞼ならではの眉目秀麗さ。二人とも若いエネルギーがみなぎっている。そして楊貴妃役のチャン・ロンロンの美しさ。絶世の美女とかいう役をやるとき、こちらの想像を下回りがっかりすることがあるが、今回は美しかった。美男美女がたくさん出てきて、唐王朝の絢爛豪華な王宮を堪能した。

史実を事前につかんでおけば、もっと楽しめたと思う。「長恨歌」を書くのだろう?というセリフに、高校の漢文の授業を思い出し、わずかな記憶の断片がよみがえる。原作が夢枕獏なので、史実を追うというより、史実を借りたファンタジーとして見ればおもしろい。

メモ(コトバンクなどから)
空海(774~835)真言宗の開祖。讃岐の人。俗姓、佐伯氏。諡号、弘法大師。延暦23年(804)入唐、翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し、東寺(教王護国寺)を真言道場とした。また、京都に綜芸種智院を開いた。詩文にもすぐれ、書は三筆の一。「性霊集」など。

白楽天(白居易)(772~846) 字あざなは楽天。科挙に及第ののち803年に任官。806年厔(ちゆうちつ)県(陝西省)の尉となり,このとき《長恨歌》を作って詩人としての名声を得た。次いで中央政府入りして,当時の11代皇帝憲宗(在位805~820)に気に入られ、しばしば意見書を呈上したが、815年(元和10)の上奏文が原因で江州(江西省)の司馬に左遷された。 晩年は詩と酒と琴を三友とする生活を送った。その詩は平易明快で、「長恨歌」「琵琶行」などは広く民衆に愛され、日本にも早くから伝わって、平安朝文学などに大きな影響を与えた。

玄宗(685~762) 唐の第六代皇帝(在位712~756)睿宗の第三子。韋后を殺して父を復位させ、譲られて即位。諸制度の改革を行い「開元の治」と称された。晩年は楊貴妃に溺れて朝政は楊貴妃の一族に移り、安史の乱(安禄山の乱)を招き(755)、四川へ脱出。途中馬嵬(ばかい)駅で楊貴妃は殺され、同年子の粛宗しゆくそうに譲位した。 757年長安に帰還,その地で没した。

唐王朝(618~907)1李淵(高祖)2李世民(太宗)3李治(高宗)皇后:則天武后 4李顕(中宗)皇后:韋后 5李旦(睿宗)6李隆基(玄宗)、7李享(粛宗)・・14世代20代を数え、首都は長安。

楊貴妃(719~756)「貴妃」は女官の位の名。玄宗皇帝の妃。永楽(山西省)の人。初め玄宗の子寿王の妃。歌舞音曲に通じ、また聡明であったため、玄宗に召されて貴妃となり、寵を一身に集め、楊一族も登用され権勢を誇った。安禄山の乱で長安を逃れる途中、一族の楊国忠とともに兵士の強要によって殺された。

阿倍仲麻呂(698~770)奈良時代の学者。養老元年(717) 吉備真備らとともに,遣唐留学生として入唐。玄宗皇帝に重く用いられ、朝衡(ちょうこう)と称した。李白や王維らと交わり,文名をあげる。752年,入唐した吉備真備らとともに帰国することを願い出て許され,鑑真らを伴って出航したが,彼の乗った船は安南(アンナン)に漂着,再び唐朝に仕え,客死。(吉備真備は753年帰国、鑑真は753年来日)

遣唐使 630~894 第1回(舒明2年):犬上御田鍬、 最後894年に菅原道真の建議で廃止・・白紙に戻す遣唐使・・だんだん思い出してきた

空海公式HP

原作本
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫) -
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫) -  全4巻(初版は2004年徳間書店)
本では空海とともに謎解きをするのは、同じ804年に唐に渡った橘逸勢。空海、嵯峨天皇とともに三筆。

映画化にあたって夢枕獏さんにインタビュー (毎日が発見ネット)

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2018年03月01日

ビジランテ(映画)

北関東が舞台。旧家で地元に勢力のある父のもとに3人兄弟がいるが、父はひどく暴力的だった。母の葬儀の日、耐え兼ね子供たちは父にナイフを向け、そしてその暴力的な父から逃れた長男、父の地盤を継ぎ市会議員になった次男、やくざの手下で派遣風俗をしている三男、30年後父の死を期に再び集まる。

北関東が舞台というので新聞に映画評が出た時から見ようと思っていた。映画が始まると画面には、遠くに山があり手前に平地が広がる、三兄弟は河を渡っている、むむ、山の高さからいって佐野市あたりか?と思ったら、ロケ地は監督の故郷埼玉県深谷市だった。映画では架空の渡市としている。

次男の市会議員が進めるアルトレットモール建設候補地は父の残した土地で、その相続権の清算を的に3兄弟が螺旋的に1点に収束して凄惨な事態に進む。また次男は街の保安パトロール隊に属し、外国人労働者地区への軋轢もまたやるせない事態が発生する。チラシには「閉鎖的で救いようのない地方都市、土地、家族という悪循環が男たちを狂わせる」とあり、確かにこの軸となる2つの事件は市会議員の2男を中心に「渡市」の土地、人間関係が生ませたものだ。が、こういう事態は別に東京のど真ん中でも起きるのではないかと思った。都会でも出て行った当人はしがらみはないだろうが、2代目3代目になると土地や人間関係のしがらみは出てくるだろう。しがらみにその街独自の色が着く、ということなのだろう。それを監督は故郷の深谷市の風景の中に描いた、ということか。

「ビジランテ」(vigilante)は「自警団。(法によらず)私的制裁を加える人」の意味。確かに次男は文字通りビジランテのメンバーで、映画の内容は文字通り私的制裁だ。

三男役の桐谷健太がかっこいい。入江監督と同い年。長男役の大森南朋、鈴木浩介さんは今回初めて知りましたがそれぞれよかったです。注意してみると皆さんけっこうTVに映ってるんですね。

ロケ地 入江監督談「3兄弟の家は、深谷市内で何代にもわたって養蚕業を営む古い民家を使用した。中学の同級生の実家だったこともあって快く貸してくれたが、ベッドシーンも殺し合いもある過激な場面の連続に、同級生の父親は毎日すごい顔をして見学していたと苦笑する。」(産経ニュース:映画深層2017.12.2)

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2018年02月07日

戦場のピアニスト(BSで)

戦場のピアニスト [DVD] -
戦場のピアニスト [DVD] -  2002.9公開 フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス合作

主人公はワルシャワのユダヤ人ピアニスト。両親、姉妹弟と暮らしている。ゲットーに集められ、そして選別され、送られ、逃げ、隠れ、そして生き延びる。ポーランド人とドイツ兵の助けによって。戦争の残虐さ、主人公シュピルマンの運命がすごい迫力で迫ってきた。例えが卑小だが、ドッジボールの相手方のボールを正面からズシンと胸で受け止めた感じ。

見終わって調べると、なんと実話。公開時題名だけは知っていたがなぜか見ることは無かった。シュピルマンは1945年に執筆しポーランドで出版するも、すぐに絶版。それが91年のソ連崩壊10年を経て、日本では英語版からの翻訳本が2000年2月に出版された。

それになんと監督がロマン・ポランスキー。ポランスキーもユダヤ系だったのも今回知った。ポランスキーはシャロン・テート事件や少女淫行がまず頭に浮かび、こんなシリアスな映画とのギャップを感じてしまうが、自身の母親も収容所で亡くなっている。

ゲットーで生き延びた少年の映画「マイ・リトル・ガーデン」を思いながら見た。

関連本も読んでみました。
「戦場のピアニスト」ウワディスワフ・シュピルマン著

「シュピルマンの時計」クリストファー・スピルマン著


監督のポランスキーへのインタビュー映画が2012年に作られた。
「ロマン・ポランスキー 初めての告白」の日本語字幕・岩谷いづみさんの話 ポランスキー自身の戦争体験は翻訳していて壮絶だった。監督作では「戦場のピアニスト」が一番クローズアップされているという。
「ロマン・ポランスキー初めての告白」公式サイト 
ラベル:ユダヤ人迫害
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2018年02月01日

祈りの幕が下りる時(映画)

新参者シリーズ完結編と銘打っている。
新小岩の河川敷での焼死体、宮城県のバーに長い事務めた女性の死、その女性と親交のあった原発に勤めていたらしい男、滋賀県のある町での一家離散、新進の女性演出家、老人ホームに迷い込んだ謎の女性、バーの女性の遺品のカレンダーに記されていた常盤橋、日本橋などの名。そして加賀恭一郎の家を出て行った母、母の住んだアパートが死後、東日本大震災でで流されたなどの事も織り込みつつ、それらがつながり、恭一郎の日本橋署での勤務も終わりの日が来る。

エピソードがよくつながるな、という無理さはあるものの松嶋菜々子、もちろん阿部寛は魅力的。また脇役の捜査本部の春風亭昇太、キムラ緑子、先生の及川光博などもよかった。加賀の母役は見てる時は市毛良枝かと思っていたが伊藤蘭だった・・ 
大画面で見る娯楽映画として満足感はある。がどこかTVの2時間ドラマの雰囲気も漂う。平日昼間熟年男女でいっぱいの客席でした。

「祈りの幕が下りるとき」公式HP

原作は
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫) -
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫) -  2016.9(単行本は2013.9)

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2018年01月13日

サーミの血(映画)

北方の少数民族サーミに生まれた少女の成長と、民族への複雑な思いを、スウエーデン北方の自然を背景に描く。

サーミはラップランドという言葉と、絵本などで少し知っていたが、歴史や生活についてほとんど知らなかった。新聞の映画評で少数民族の少女の話とあり見てみたいと思った。

舞台は1930年代スウェーデン、まず感じるのは北方の森の豊かさ、目にも鮮やかな、さまざまな緑。そして主人公の少女エレのたくましさだ。まだ見ぬ世界への渇望、勉強したい思い、それが少数民族という出自のためにままならないのを力強く突き進んでゆくたくましさが並々でない。最後は街に出てこれから、というところで唐突に終わる感じかしたが、街に出るまでの強い思いと葛藤こそが描きたかったことかと思えてきて、むしろ強い渇望が強調された気がしてきた。

冒頭は、街で暮らす、成長し年老いたエレが、故郷に残った妹の葬儀に参列するために帰る場面。葬儀はキリスト教会で行われている。息子と10歳くらいの女の孫もいっしょだ。エレは教師をしていたといい、故郷に残った妹は毎年、姉の分のトナカイに印付けをしていた、と村人に言われるが、サーミの出身であること、故郷に帰ること、葬儀への参列も拒んでいる。だが現代風の背の高い息子は、サーミの血を引いているのを気にしているようではない。サーミのトナカイの儀式を自分の子に見せたいという。

主人公エレ・マリャはスウェーデン北部のサーミ人でサーミ人のみが通う寄宿学校で妹と共に暮らしている。寄宿学校の生徒は小中学生といったところで男女総勢20人位。トナカイを飼うテントのある家から野山や湖を1日がかりで越えて着くのだ。青、赤に刺しゅうの入った独特の民族衣装を着ている。スウェーデン人の女教師と寮母がいて、サーミ語は禁止、スウェーデン語とキリスト教を教えられている。寄宿学校は街から離れた森の中にあるが、付近に住むスウェーデン人からは、サーミだと言って好奇の目で見られている。

寄宿学校では、偉い人の来客があり、優秀なエレはスウェーデン語の詩の朗読者に選ばれ得意になるが、その後調査と称し、身体計測が行われ、さらに裸での写真を撮られ、耐え難い屈辱を味わう。先生はサーミ人の顔が写った調査本を見ている。

寄宿学校で成績の良かったエレは上級学校に進みたいが、サーミは法律で許されていない。干してあった先生のワンピースを着てスウェーデン人の夏祭りに潜り込むが、そこで会った青年に好意を抱く。サーミの外の世界への強い願望、勉強を続けたいエレは青年を頼り街へ出る。途中の汽車の中で、ワンピースを盗み、民族衣装を焼く。

本多勝一の「カナダエスキモー」を高校の時読んで以来、極北や少数民族に興味を持っていたが、サーミ人の置かれた状況、歴史を映画で初めて知った。しかし先生が見ている民族の顔写真や、調査での身体測定など、調査される側に立つと、いかにそれが屈辱的なものか、こちら側の我々は考えることすら無かったのではないか。この映画をみながら、日本でのアイヌの状況を思った。監督自身サーミ人の父を持ち、サーミの唄「ヨイク」を歌って、と言われ、またサーミ人の血がどれだけ混ざっているのかとよく質問されるという。きっとその質問に対する違和感がこの映画を撮った根本にある気がする。

サーミ人も含め、少数民族は減少の道を辿っているが、主人公エレの都会へのあこがれ、まだ見ぬ世界への興味は、少数民族でなくても抱く感情だと思う。ただそれに、差別されていた少数民族だった、というのがからんで、この少女の成長物語はできている。

監督のアマンダ・シェーネル監督(女性)は1986年生まれ、スェーデン人の母親とサーミ人の父親を持つ。映画の中のエレ・マリャの息子にあたるわけだ。

監督、主役レーネ=セシリア・スパルロク インタビュー (WEB DICE)映画中のサーミ人は皆本当のサーミ人で、主役のレーネは1997生まれでノルウェーでトナカイ放牧をしているという。レーネによるとノルウェーでは80年代になるとサーミであることに誇りに思う傾向が強くなったという。

「サーミの血」公式HP

サーミとは(デジタル大辞泉)

サーミ (スウェーデン観光文化センター)

「ノルウェーとスウェーデンのサーミの現状」2013北海道大学 アイヌ民族の復権に関する基礎資料を得るため比較対象として調査した。



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2018年01月07日

悲しみは星影と共に(DVD)

悲しみは星影と共に [DVD] -
悲しみは星影と共に [DVD] -  1966公開 イタリア映画

これも名盤発掘としてレンタル店でピックアップされていた。戦争ものだというのと、物悲しい主題歌はラジオを聴き始めた70年代から知っている。そして昔テレビで見たことがあった気もするので改めて見てみた。

見る前にビデオのパッケージを見ると、第二次大戦中のユーゴスラビアが舞台で、母は亡くなりユダヤ人の父親は収容所に入れられ、若い娘レンカは盲目の幼い弟と二人暮らし。ドイツに侵攻され、恋人のイヴァンはパルチザンで森に立てこもっている、という設定。

村にはユダヤ人の店が何件かあったが、順次収容所に送られ店はからっぽになっていく。そんな中父が収容所から脱出して家に戻ってくるが、皮肉にも姉弟は収容所行きが言い渡され、二人列車に乗る。列車の中で姉のレンカは弟に、この列車で目が見えるための手術を受けに、街へ行くのよ、と言う。しかし賢い弟は状況が分かっていたかもしれない。

1966年公開だが、白黒映画。主人公レンカの細見の体が物悲しく、盲目だがとても賢い弟のミーシャがまた悲しみをさそう。街にあるものが、普通の暮らしがひとつひとつ無くなっていく。静かに戦争の悲劇を描いている。

見終わってネットで検索してみると、なんと原作はエディス・ブリュックの自伝的小説「街へ行く」で、監督はネロ・リージ。そしてネロ・リージはエディス・ブリュックと結婚していた。・・ということは列車に乗った娘レンカは生き延びたのか。

またレンカ役はジェラルディン・チャップリンでかのチャップリンの娘だということ。そういわれると目とか口とかが似ている。

悲しみは星影と共に(映画「悲しみは星影と共に」から) -
悲しみは星影と共に(映画「悲しみは星影と共に」から) -  MP3

悲しみは星影と共に(キネマ旬報DBキネノート)



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2017年12月25日

カスパー・ハウザーの謎(DVD)

カスパー・ハウザーの謎 HDリマスター [DVD] -
カスパー・ハウザーの謎 HDリマスター [DVD] -  1977公開 西ドイツ 

レンタル店で名盤発掘として旧作がピックアップされていた。
野生児の例として聞いたことはあった。映画になっていたんだと思い見てみた。アマラとカマラのような狼に育てられた子が社会復帰する過程を描いたものだろうとは思ったが、単に食べ方を教えたり、読み書きを覚えたり、宗教を教えたりといった描写の中に、物の考え方への批判が込められていて、どうやって物の考え方が形作られるか、また時代の進展具合によってどういう影響を受けるかなど、そこが面白かった。

地下牢に繫がれ食事は与えられて白馬のおもちゃで遊んでいる。ある日男がやってきてカスパー・ハウザーという綴りを教え、ドイツのニュルンベルグの小さな村の広場に置き去りにする。1828年5月ということで近代以前の村だが、司法とか教会とか王国とかにしばられ人間生活は行われている。そこでけっこう親切な村人がカスパーに文字や作法を教える。カスパーは素直でいろいろ知りたい欲求も高まる。

宗教家や数学者が、キリスト教を信じろ、論理的なものの考え方、といったものに導こうとするが、カスパーは独自の考えを持っている。当時の19世紀前半の考え方より、いきなり少年で世の中に出たカスパーの考え方の方がよほど現代的なのだ。監督の創作の部分もあるだろうが、カスパーという野生児を使って監督はそういう考え方の形成といったものを投げかけたのではないかと思った。映画ではカスパーがとても魅力的だった。

カスパー・ハウザー (福武文庫) -
カスパー・ハウザー (福武文庫) -  フォイエルバッハ著
著者のフォイエルバッハはカスパーが発見された時の司法長官で彼の保護者となった人物。

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2017年12月17日

エルELLE(映画)

78歳のバーホーベン監督と、64歳のイザベル・ユペールが主演。この年齢に脱帽。

バーホーベン監督と言えば「氷の微笑」。 「氷の微笑」と言えば、下着をつけないまま取り調べの警官の前で足を組みかえる場面が一番印象にあるが、この同じテイストをこの「ELLE]にも感じた。う~んバーホーベン監督の女性観はこうなのか。78歳にしてこういう画面を撮るとは、原作本があるとはいえ、これから向かう年齢はやはり年取ってみないと実感できないなあ。

主人公はゲーム会社の女社長。関係する男性は、離婚した夫、同僚の夫、そして向かいの隣人。イザベル・ユペールほ実年齢は64歳だが関係の仕方から言って設定はせいぜい55歳あたりだろうなあ・・・

ELLEとはフランス語で彼女という意味だそうで、すたすたと1人で歩く後ろ姿の彼女、といった映像に合ってる。
12.14劇場で

ELLE映画HP

エル ELLE (ハヤカワ文庫NV) -
エル ELLE (ハヤカワ文庫NV) -  原作フィリップ・ジャン。あのベティ・ブルー 愛と激情の日々-  の原作者でもあるということだ。

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2017年12月10日

ゴスフォード・パーク(DVD)

ゴスフォード・パーク [DVD] -
ゴスフォード・パーク [DVD] -  2001年イギリス映画

1932年、イギリスの御屋敷で催される狩りに招かれた貴族とその従者たちの、階上の人々と階下の人々の人間模様を描く。

物語は、若いメイドの視点で語られるが、集まった召使たちは、合理的なんだろうが、ご主人の名前で呼ばれる。主催者の主人は生まれた子供は孤児院に送っていた。その子が招かれた貴族の使用人としてやってきて父である主催者をナイフで刺す。だが血がながれていない。とすると他に誰かが先に刺しているいることになるが、それには深い訳があった・・・

若いメイドが老メイドに「これからどうするんですか?}と聞くと「完璧な使用人に個人の時間は無いのです」と言う。だから罪を犯して牢屋に入っても、このお屋敷でご主人様のために働いても同じなの、というニュアンスに受け取った。一体に働くってどういうこと? 会社で働くと、自分の働きの分は会社の業績となって、やりがいみたいな感情が湧くが、このお屋敷の使用人の働きの業績は、ご主人の衣装が整っている、食事が用意されている、庭が整っている、っていうお屋敷の中で、ご主人の個人的な物で閉じられ、階級という天井があるので、自分でやれよって感じで惨めな感情が湧くのか? 家事代行とはそこが違う?

「ダウントン・アビー」に老貴族役のマギー・スミスがこちらでも老貴族役出ていた。
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2017年12月08日

オリエント急行殺人事件(映画)

オリエント急行内で1人の乗客が殺され、体には12の刺し傷。犯人は1等車の乗客の中にいる、また原作は1932年のリンドバーグの息子の誘拐殺人事件に着想を得て発表された、という情報のみで見た。

最初にイスタンブールの町や駅の民族衣装に彩られた人ごみ、そして雪のアルプス?を孤独に進む列車が上空から写される。これはもうすごい映像的な迫力。そしてクセのある乗客。中でも殺される富豪役のジョニー・ディップは顔に傷のあとも作りいかにもワルモノといった風貌。ポワロはTVで見ていた小太りのデビット・スーシェがン馴染みがあり、この映画のケネス・ブラナーはかっこよすぎではないかと見る前に映画のチラシを見て思ったが、映画が始まるとすんなりケネス・ブラナーのポワロにはまった。かっこいいポワロも有りだ。

誘拐事件と乗客との関係がだんだん明らかになって、雪の鉄橋での立ち往生の場面で謎が解き明かされるが、この鉄橋の場面も映像の迫力があった。謎ときが話される2分くらい前に、犯人はこうか?と思ったら、果たしてそうだった。

オリエンント急行の車体と、雪の中を進む列車と、クセのある乗客を演じる俳優を大画面で見る楽しさを味わった。
12.8劇場で

 →オリエント急行殺人事件 映画HP

1974年にも制作されていて、それにはイングリット・バーグマンが出て助演女優賞も得ている、というのでそちらもレンタルして見てみた。犯人を知ってから見ることになるが、こうなるとちょっとした顔の表情とか、伏線とかが分かり、犯人は誰か?というどきどき感とは別な愉しみを味わえた。
オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] -
オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] -  イングリット・バーグマンは最初、老伯爵夫人役を打診されたそうだが、家庭教師役をやりたい、とそちらを演じて助演女優賞を得た。家庭教師はすごく地味な風貌の設定で、あまり登場場面も多くない。こちらで際立ったのは夫を2度とりかえている婦人役のローレン・バコールだ。バコールの方が派手な役だったので、こちらのほうがすごく印象に残った。

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) -
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) -  原作は1934年発表。


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2017年11月08日

ゴッホ~最後の手紙~(映画)

~なんてったってゴッホの絵が動くのだ!

あのゴッホの絵がそのタッチそのままに動き、糸杉、麦畑、教会、居酒屋のなかでゴッホはもちろん、絵の中に登場する人々、郵便配達、タンギーじいさんなどが動いている! やはり大画面で見たい、と思い映画館に出かけた。

物語はゴッホの一代記ではなく、ゴッホの死から始まる。配達されなかった最後の手紙を、アルルの郵便配達人ジョセフ・ルーランの息子アルマンが宛先の弟テオに渡しに行く。この郵便配達人ジョセフはヒゲの人で、もちろん絵になっていて、ゴッホには好意的だ。アルマンは最初ゴッホにはあまりいい印象をもっていないが、画材やのタンギーじいさん、最後の逗留地のオーヴェルで宿屋やボート屋、赤毛の少年、医師宅の家政婦に会い話を聞くが、皆それぞれ違うことを言い合う中で、ゴッホの人となりを知りゴッホに歩み寄る。最後にガシェ医師に会い、手紙はガシェ医師に託される。

始まりが死後からだが、足跡をたどるうちゴッホの人となり、絵を描く様子が、動くゴッホのアニメーションから立ち上ってくる。このゴッホの絵で動かす、という発想に脱帽。素晴らしい体験をした。アルマンがだんだんゴッホに心を開く様子が、ゴッホの絵が死後世間に受け入れられてゆく過程とも重なってくる。

ゴッホ公式HP 
アニメのための画家は125名、使用された油絵は62450枚。
 →日本人ではただ一人古賀陽子さんが参加。

→古賀陽子さんインタビュー(週プレ)

炎の人ゴッホ [DVD] -
炎の人ゴッホ [DVD] -  1956公開 11/4にNHKBSでやった。こちらは知っている通りのゴッホ像だった。最後は自殺。逆にこの映画やアーヴィング・ストーンの原作でこのゴッホ像が広まったとも。

炎の人ゴッホ (中公文庫) -
炎の人ゴッホ (中公文庫) -  1934初版 アーヴィング・ストーン著

ゴッホの手紙 中 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-2) -
ゴッホの手紙 中 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-2) -  中巻・下巻が弟テオ宛の書簡集。上巻は親しかった画家ベルナール宛  手紙を読めば自分なりのゴッホ像がつかめるか?

たゆたえども沈まず -
たゆたえども沈まず -  原田マハ著2017.10.25幻冬舎刊 なんと原田マハがゴッホの小説をタイムリーに出版していた。日本人の画商とのつながりを描いているという。読んでみたい。

posted by simadasu.rose at 11:35| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
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