2014年12月24日

長女たち(篠田節子)

長女たち -
長女たち -  2014.2.14

いずれも兄弟姉妹がある長女と母との関係を描いた長編が3つ。一番あるあると印象に残ったのが最初の「家守娘」

2人の姉妹。勉強のできた優秀な長女。結婚して一子をもうけるものの子供を置いて離婚し実家に戻ってきた。方や勉強はできなかった妹は夫の両親と同居し、「嫁」として「主婦」として世間並みの常識とともに「成長」してゆく。今やぼけ始めた母の面倒は、ひとり長女である姉にかかっている。妹の前では母は正常で、婚家が大事とまったく妹は母の面倒を見ない。ついに姉はボケ始めた母の面倒をみるため会社をやめてしまう。「自宅で不愉快な年寄りと二十四時間付き添うのに比べれば、会社の仕事など遊んでいるようなものだ」・・・まったくその通り。よく言ってくれたぞ、篠田さん。とはいえ、付き合っていた男にだまされそうになると、結果的に土地と母という最大の重圧が姉を救う事になったりと、最後には母に花を持たせるところが、篠田氏のやさしさか。うーん、しかし、しかし、まったく戦前の価値観で生きている母は重いぞ。重すぎる。家守り娘が完全に自由になるのは母の死をもってしかない。この感じ、嫁に行った妹には分からないだろう。
posted by simadasu.rose at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・篠田節子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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