2013年06月20日

華麗なるギャツビー(映画)

見てきました。
本では説明されてない部分が映像化されて、原作では理解できなかった設定とか感情が少し分かった感じ。
冒頭からウエストエッグ、イーストエッグが、もともとの金持ちの住む所、新興成金の住む所、と説明されて親切な作り。

本だとデイジーがまったく魅力的に思えないのだが、映像だと、言葉でも界隈きっての美人と説明され、実際キャリー・マリガンは、愛らしく、これなら執着するかもと納得。トムの愛人の住む、労働者街が灰色、ギャツビーやデイジーの住居が緑豊かな所と、アメリカの当時の社会状況が示されている。ギャツビーの家から見えるデイジーの家の、緑の灯が象徴的に何度も映される。

原作を読んでは、結婚してしまった初恋の女性にいつまでも執着しているバカな男、とそこだけが残るのだが、映画では階層の上下をくっきり描いているので、アメリカンドリームといいつつも、階級の壁にもろくも崩れ去ったギャツビーという構図となり、小説でうっすら感じた語り手トビーから漂う余韻のようなものはこれだったのかな、と思う。原作でつかみきれなかった1922年という時代を華麗な映像で描くのに成功している。ただ、最後にGatbyとタイプで打ち、あとから、GREATと手書きでトビーが書き加える場面があったが、まさにGREATで、邦題の「華麗なるギャツビー」よりは「偉大なるギャツビー」の方が当てっる気がする。

字幕が見えないと困ると思い前から4列目で見たのだが、前すぎた。。画面を俯瞰できなかった。ディカプリオを見たい、というのがそもそもの目的なのに、字幕を読んでると姿まで目がいかない。これがもっと後ろだったら同時に目に入ったのだろう。パンフレットにディカプリオのインタビューが載っていた。「高校で原作を読んだ時は、すごく古典的な恋愛物語だと思い、どうしてギャツビーがデイジーをこんなに愛しているのか不思議だったが、大人になって再読して、デイジーはギャツビーにとって幻想でしかないと気づいた。」成功してデイジーに会う、思い描いた成功に”昔のデイジー”が必要だった。「彼は幻想の中に生きていた、愛が何なのか、デイジーがどんな女性なのかという、彼が抱いている概念は、非現実的なものなんだ。」「彼の中で愛が非常に歪んだ形になってしまっていた。・・典型的なラブストーリーとは思えない・・そこがいちばんエキサイティングなポイントではあった」と語ってます。いやあ、明確に語ってくれていますね。

ジョーダン役のエリザベス・デビッキが出色。デイジーとジョーダンのファッションは、うっとりします。夫のジョエル・エドガートン、語り手トビーのジョン・マクガイア、皆適役ではないでしょうか。

最後のクレジットロールで音楽にブライアン・フェリーの「恋はドラッグ」が出てきていた。まったく気づかずあとでサントラを試聴してみたら、新しいアレンジだった。一番最後に歌う女性ボーカルがよくて、アデルに似てるなと思ったが、Siaというオーストラリアの人だった。(キル・アンド・ラン)
ミュージック・フロム・バズ・ラーマンズ・華麗なるギャツビー / TVサントラ (演奏) (CD - 2013) サントラ盤

華麗なるギャツビー [Blu-ray] / ロバート・レッドフォード, ミア・ファロー, ブルース・ダーン, カレン・ブラック, サム・ウォーターストン (出演); デイヴィッド・メリック (プロデュース); ジャック・クレイトン (監督) 私の年代だとこのロバート・レッドフォードのが印象深いが、こちらも見て見たくなった。

ワスプ(WASP)―アメリカン・エリートはどうつくられるか (中公新書) [新書] / 越智 道雄 (著); 中央公論社 (刊)「WASPアメリカン・エリートはどうつくられるか」
アメリカの階級がどのように作られたのかに興味を持ったので読んでみたい。 

posted by simadasu.rose at 01:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうですか、今度は美人でしたか(笑
若いころレッドフォードのファンだったので、当時、ミア・ファローに???
これがアメリカの美人?・・が最後まで頭から離れず、どんなストーリーかも覚えてない。

若いころは人の頭も邪魔も少ないので、前のほうに座る奴でしたが、老眼のせいでだんだん後ろの席に座るようになりましたね。
Posted by タネ at 2013年07月02日 20:43
もう一度、後ろの席で見てこようか、なんて思ってます。実は、この映画の件があったからというわけでもないのですが、遠近両用のメガネを1週間前に作り替え、遠近どちらも1段階度数をあげたので、こんどはバッチリかもと思います。

>”若い頃”レッドフォードのファン、けっこう意外な感じもいたしますが。。 あらーそうでしたか。あるblogで、レッドフォードは大富豪の坊っちゃんに見えてしまう、というのがあって、イメージだとそうかも、なんて思いました。

男優のファンなので見た映画は、相手役の女優に?? って感じになることがありますよね。
Posted by ろ~ず at 2013年07月04日 01:29
映画「スティング」でタキシードに蝶ネクタイに「何てかっこいい~~」
あれ以後、このレッドフォードを越えるレッドフォードには出会わなかったですね。
大した映画もなかったし(失礼すぎ

この後しばらくして気づきましたね、
おもしろい映画とイケメン俳優はあまりシンクロしない(笑

蒸し暑いですねえ。
Posted by タネ at 2013年07月06日 20:04
決まってますねえ。こういう格好がピシっと決まるのが美男子の条件なのかな。

おもしろい映画とイケメン
 ・・美男子はいるだけで十分ですから
Posted by ろ~ず at 2013年07月27日 09:26
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