2012年02月05日

銀婚式(篠田節子著)

銀婚式 [単行本] / 篠田 節子 (著); 毎日新聞社 (刊) 2011.12.8

題名からもわかるとおり、銀婚式になろうとする男女の物語。主人公の高沢修平は自分の信じるとおり、真面目に人生を進め、妻を愛し、仕事にまい進してると思っていた。だが妻とは結婚10年足らずで図らずも離婚となり、会社は倒産。そして倒産後の残務処理を終え5年間のニューヨーク勤務から帰るとあの9.11が起きてニューヨーク時代の友が亡くなった。。 とここまで最初の方で書かれ、銀婚式というとほとんど同世代だろうなあ、篠田氏と同じ年齢設定なのか、設定はどうなってるのかと気になるが、「就職したのは、空前の就職氷河期だった」 う~ん、昭和の時代に氷河期という表現はあったかなあ、とそこが気になってしまい、会社の倒産は山一を匂わせ、36歳で海外勤務になり5年間いたんだから帰ってきたのが41歳位だ。帰国半年後に再就職してその後の9.11は2001だから・・と逆算すると昭和35年生まれ位の計算になる。すると就職は昭和58年。で調べると昭和58年は第二次石油ショックだったらしい。すると不況だったのか。。 昭和50年、自分が大学に入ってから出るまでこと就職時期になると不況不況とテレビが言っていた、という記憶。50年代はずっと不況だったのか。。 帰国後2,3年しての9.11としても修平の設定は昭和30年代前半生まれとなりやはり自分と同世代となる。と、読んでる最中はそこら辺が調べるのももどかしかったので、今やっとすっきりした感じ。

それはさておき、いつもの通り物語はグイグイ進みページをめくる手は止まらない。修平の帰国、再就職、また失業、そして地方大学への講師としての就職、自分の親、(元)妻の親の介護と死、息子の受験、結婚、ともう、まさに銀婚式になろうとするものが経験することが盛りだくさんに描かれている。仕事への対処、子供への対処。主人公の修平はいたって真面目ないい人。そして妻もそうなのだ。だがそう、人生は素直には進まないんだよね。ほんと25年もあればいろいろな事が起きるワ。
最後のページの言葉は、自分のことと重ね合わせ、静かに音の余韻が続く。


自著を語る(中日新聞)
e本インタビュー
刊行記念対談 弘兼憲史と
honyaclub 日販発行:月刊「新刊展望」2012年2月号 より
posted by simadasu.rose at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・篠田節子 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
レンタルCGI アクセス解析 with Ajax Amazon