2011年08月27日

我が家の問題(奥田英朗)

我が家の問題 [単行本(ソフトカバー)] / 奥田 英朗 (著); 集英社 (刊) 2011.7.10

奥田英朗の最新作。表紙が「家日和」と同じ人の装丁。街並みのミニチュアだ。短編6作。

一番おもしろかったのは最初の「甘い生活?」 新婚なのに家に帰りたくなくなった、で始まる。新婚のカップル。夫と妻、それぞれの思い込みを描いている。広告会社勤務の夫、大手ゼネコンを寿退社した妻。広告会社では男女平等が当たり前だった(と書いてある)ので寿退社がまず最初の違和感。
妻渾身の手作り料理に息苦しさを覚えてしまった夫。解決をはかるべくマージャンを誘い同僚に相談する、その会話がおもしろい。
「原因を箇条書きにしてみろ」
「まず毎日の手料理が凝っていて負担を覚える」
「馬鹿かおまえ。愛情がこもってる証じゃないか」
「おれはね、適当に手を抜いてもらった方が気がらくなんだ」
「わかんねえ野郎だな」・・とリズミカルな会話が続く。この会話がいいんだなあ奥田氏は。

夫の会社のソフトボールの試合で夫の会社での位置に不安を抱く「ハズバンド」
両親が離婚しようとしてるらしいことを知っ女子高生とその弟を描く「絵里のバイブル」
突然夫がUFOに遭ったを言い出す「夫とUFO」
結婚して初めてのお盆にそれぞれの郷里に帰った夫婦を描く「里帰り」
売れ出した小説家の夫と妻・・「妻とマラソン」

似たような短編集の「家日和」の方がどれもひねりがきいてたかな。最後の「妻とマラソン」は自身の家庭のことも多少ネタになってるのか、なんて思ってしまう。

と思ったら奥田さんは独身でした。
我が家の問題刊行記念サイトにインタビューあり 「家日和」の中の「妻と玄米御飯」に登場した売れっ子作家・大場康夫一家が再登場だそうです。そうだったか。この玄米御飯は最高ですね。

作家の読書道に奥田さん 今から10年前の記事 中野翠が好きだと言っている
posted by simadasu.rose at 13:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/222802459

この記事へのトラックバック

「我が家の問題」奥田英朗
Excerpt: 平成の家族小説シリーズ第2弾! 完璧すぎる妻のおかげで帰宅拒否症になった夫。両親が離婚するらしいと気づいてしまった娘。里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦。誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ま....
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2013-01-22 11:58
レンタルCGI アクセス解析 with Ajax Amazon