2017年08月08日

イギリスはおいしい(林望)

イギリスはおいしい (文春文庫) -
イギリスはおいしい (文春文庫) -  1991.3初版
というわけで、イギリス食についての見解を求めてリンボウ先生の「イギリスはおいしい」を読んでみました。発売当時日本エッセイストクラブ賞もとっています。氏は研究のためイギリスに滞在していたのでホテルの旅行食ではなく、家庭料理も食べているし、なんと料理が得意な大学の先生に弟子入りして料理を習っているのです。

しかし最初に、”イギリスを愛すること人並以上の私も、イギリス料理はまずい、というのを「ある意味で」認めざるを得ない”と言っています。彼によると、塩気と食感に対する日本人との感覚の違いです。塩気に関しては程よい加減がわからない・・ので食卓で各自塩を振る。また野菜をとにかく、くたくたに茹でてしまう、とあります。しかしこの野菜に関しては、氏の滞在していた1986,7年から30年後に旅したわけですが、茹ですぎた野菜には遭遇しませんでした。ほとんどサラダで生野菜にドレッシングで、そのドレッシングの味付けはまあまあでした。あるいはそういうメニューが出てこなかったのかも。

ただ、氏はイギリスの食について”うーむ、おいしかったあ”という実感に至らないのが普通だが、それはイギリス「料理」のまずさであって「食べ物」のまずさではないと言っています。

パブについて昔労働者階級とそうでない階級で入口が違う、というのを何かで読んだことがあり、また氏も本書の中で、研究社の「イギリスの生活と文化辞典」にもそう書いてあるが、実際氏はパブに行ってそういうことはない、と書いてありました。この旅行でガイドさんにも聞いてみたのですが、そういうことはないとのことでした。林氏によればサルーンと呼ばれるシートで飲むか、カウンターで立ち飲みするか、気分でどちらでも利用した、と書いてありました。ただその後「イギリス (読んで旅する世界の歴史と文化)」 -  (1992新潮社)を読んでみると、y酒井階層と教育の章267pにロンドンのパブの看板で「パブリックバー 左」「サルーンバー 右」と表示されている写真を載せ”暗黙に階級差を表す”とありました。また同じ本の料理の章にも、ビールを樽から汲みだして生で飲ませる酒場が「パブ」で、宿屋も兼ねるのが「イン」で、どんな小さな村にも1軒はバプがインがあり規模と種類は様々だが、出入り口は別で同じ酒でも値段が違うとの記述がありました292p。小さなパブでは区別がないのか旅行中には小さな町で食事が多かったので区別には気づきませんでした。

またイギリスビールですが、確かに少しぬるいですが、主にその地のビールを注文しましたが皆おいしかったです。ただ地ビール系の味が苦手な人には向かないかも。

英国フード記 A to Z -
英国フード記 A to Z -  2006.1刊
次に読んだのがこれ。英国びいきで毎年渡英している著者が英国フードについて紹介。巻頭にカラー写真もあり、ブラック・プディング、デザートにたっぷりかけてくれるカスタード、などおおこれこれ、となつかしく?見ました。朝食のイラストがこれまた実際にたべたものとそっくり。著者は英国フードについて、英国に行けば行くほど疑問がわいてきて「英国の味はあやしい」と書いています。また林氏とおなじく食感の悪さ、茹ですぎをあげていました。付け合わせ野菜のぐにゅぐにゅを書いていますが、今回の旅行ではニンジン、グリーンピース、ブロッコリーはいずれも冷凍ものを解凍したまま「素直に」添えられていて、これはこれで「えっ」という感じであります。

「マーマイト」 ブラック・プディングにつぐ特色ある食べ物では? これはイングランドでの朝食に出ました。向いの人がチョコレートと思ってパンに塗ったら「うううう」と言ったので、恐る恐るなめてみると、・・・おお。なんなんだこれは。イーストの濃縮食品であるらしい。トーストに塗るものですが。。
マーマイト 瓶入り 125g[正規輸入品] -
マーマイト 瓶入り 125g[正規輸入品] -  アマゾンで手に入る。ホテルでのはもちろん小さく一人分になっていた。

それでは、かのマッサンはどんな料理をかの地で、この地で食べたのかと思い
マッサンが愛したリタの料理レシピ -
マッサンが愛したリタの料理レシピ -  2015.3 を見てみました。
こちらはマッサンの妻リタと10歳ころまで一緒に暮らしたマッサンの孫の竹鶴幸太郎氏が、親交のあるシェフと再現した、リタさんのスコットランド料理集です。幸太郎氏にとってのお袋の味はグラスゴー出身の祖母リタの料理だといいます。リタの手書きのレシピや英国の料理本、切抜も載っています。

チョコレートファッジ:チョコレート、グラニュー糖、牛乳、バター、が材料。(英語雑誌の切抜が載っていました)
今回の旅行で、「Fudge」を売る店がたくさんありました。ウインドウに我が店のファッジの作り方、なんていうチラシとともに羊羹1本分位の単位で売っている店もありましたが、いちご味とかミックスタイプのものを買いました。簡単に言うと生キャラメルのようなもの。トフィーは日本のチェルシーのようなもので硬い飴。

ラベル:イギリス料理
posted by simadasu.rose at 16:58| Comment(0) | 本・エッセイ、小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
レンタルCGI アクセス解析 with Ajax Amazon