2019年01月16日

チューリップ・フィーバー(映画)

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 [DVD]
チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 [DVD] 2017アメリカ・イギリス

1630年代、チューリップ・バブルに浮かれるオランダの様を描く。両親が死んでしまい孤児院育ちのソフィアは金持ちの年老いた商人に嫁ぐ。夫は世継ぎの男の子を望んでいるがなかなかできない。夫は二人の肖像画を描くことにし、若い画家ヤンに頼む。ソフィアとヤンは惹かれ合う。そこに女中のアンナとその魚屋の恋人もからみ、思わぬ展開になってゆく。

ヤンはチューリップを持つソフィアを描き、女中アンナの恋人はチューリップ相場に手を出し、そのチューリップを育てているのはソフィアのいた修道院だ。チューリップを軸に人々は回る。

街の様子のセットがリアル。こんなに人がいて物が豊富だったのか。日本は鎖国したばかりの頃、このオランダがやってきていたのだなあ、などと感心した。フェルメールの肖像画から着想を得た原作の映画とあって、肖像画を描く時のソフィーの青い衣装が見ものだ。
若い画家ヤン役のディン・デハーンが若いころのディカプリオにそっくり。いくぶん線を細くした感じ。修道院長のジュディ・リンチがさすがの貫禄ぶり。

2019.1.15劇場で

チューリップ・フィーバー (河出文庫)
チューリップ・フィーバー (河出文庫) 原作本はデボラ・モガー著 映画「マリーゴールドホテルで会いましょう」の原作者でもあった。

チューリップ・バブル―人間を狂わせた花の物語 (文春文庫)
チューリップ・バブル―人間を狂わせた花の物語 (文春文庫) 2000.6刊 マイク・ダッシュ著(1963ロンドン生 ケンブリッジ大卒)
こんな本もあった。


posted by simadasu.rose at 23:23| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする

2019年01月14日

1984年(ジョージ・オーウェル著)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 


1949年刊行で第二次世界大戦が終わったばかりの頃に40年後の1984年の世界を書いていることになるが、そこで描かれる世界はバラ色ではなく、実際経験した1984年とは似ても似つかない物質的には退行した世界だ。そして思想言論恋愛が統制されている。

主人公のウィンストンは「真理省」に勤めていて、不都合な過去の歴史を今に都合のいいように書き換える仕事をしている。思想と恋愛で抵抗を試みるも察知されてしまい拷問には勝てず現状を受け入れるのだ。

しかし現在に合わせ過去を書き直す、抹消する、あるいは歴史は頭の中にだけある、しかも体制に都合の良い事が、というあたり今の南北朝鮮半島の政治や、森友とかどこかにいってしまった感のある首相のいる日本とか、恐ろしい1984年の世界がここにあるじゃないか?という気がした。おまけに「1984年」では家庭や職場で「テレスコープ」と呼ばれる画面で人々の行動や言動がチェックされているのだ。ここらへんも防犯カメラの発達した今日、それで人物特定のできるのと同じだ。

レンタル店と本屋でともにピックアップされていた。映画を先に見たので読んでいても映画の場面を思い浮かべながら読んだ。逆に映画を見ていなかったら言葉だけで1984年の世界をどのように頭の中に描いたかなあ。映画は建物、衣服が灰色で人々の顔も鬱屈して、退行した世界、というのを強く感じてあまりおもしろいとは思わなかったのだが、本を読んでみると、本の世界が忠実に再現されていて、映画としてはいい出来だったのかも、と思い直した。「ブレードランナー」も同じだった。退行した未来社会の映画は設定が画面からはあまり分からなくて、あるいは、未来は明るく進歩していて欲しい、というのが根底にあるので、映画の世界が最初分からないのかとも思った。

1984 HDニューマスター版 [DVD]
1984 HDニューマスター版 [DVD] 1984マイケル・ラドフォード監督。映画は小説設定と同じ1984年にイギリスで制作された。リチャード・バートンが政府の役人役で出ていて遺作となっている。



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2018年12月20日

禁じられた遊び(映画)

禁じられた遊び [DVD]
禁じられた遊び [DVD] 1952フランス

有名な映画なのに見たことがなかった。ポネットのちいさな体、硬くなった犬の死骸を持っている様に涙があふれてしょうがなかった。そして最後、ミシェルと叫びながら駆け出したあと、どうなるのか。涙が止まらない。静かな反戦映画。

ポネットがあのままミシェルの家にいたとして、果たしてミシェルと結ばれるかどうか。母は「それならあの子と一緒になるのかい」と言い、父は引き渡すサインをした。ミシェルはそのまま思い続けるが、ポネットが外の世界を知った時どうかな、と思ってしまった。

10年位前、思い立ちクラシックギターを習い「禁じられた遊び」を弾いたが、この映画を見た後弾くと弾きながら涙が出てきそうだ。


2018.12.6レンタル 図書館で

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2018年11月17日

ボヘミアン・ラブソディー(映画)

ボヘミアン・ラプソディ【DVD化お知らせメール】 [Blu-ray]
ボヘミアン・ラプソディ【DVD化お知らせメール】 [Blu-ray]

クイーンはリアルタイムで聴いてきた。熱烈なファンというわけではなかったけれど、フレディの生き様が大音量で劇場に流れる音とともに迫ってきた。そして圧倒的な強さでクイーンにのみこまれてしまった感じだ。帰りの車の中では70年代ヒットCDに入っていたキラー・クイーンを繰り返し聴きながら帰ってきた。けっこうクイーンは自分の中に入っていたのかな、と驚いている。

映画はフレディが空港で働いていて、前身の「スマイルズ」に入るところから、「キラー・クイーン」や「ボヘミアン・ラプソディ」など順を追って4人で曲を作る様がスリリングに描かれ、そうか、こうやってこの曲たちは創られたんだととても興味深かった。

クイーンの記憶というと、エアチェック(死語?)したことと、「ボヘミアン・ラプソディ」の四人の顔がひし形に映るビデオクリップだ。記憶では74年秋頃NHKFMの午後4時頃からの番組で「輝ける七つの海」「谷間の百合」とか「ナウ・アイム・ヒア」「ブライトン・ロック」など5,6曲録音した。でも収録アルバムは調べると74年末日本発売だ。「キラー・クイーン」は大学入試が終わり下宿探しをしていた駅前の果物屋で流れだし嬉しくなったのを鮮明に覚えている。75年3月のことだ。「ボヘミアン・ラプソディ」は曲のよさがわかるようになったのはつい最近かもしれない。

しかし4人ともよく似ている。よくも集めたものだ。フレディー役は出っ歯すぎ、ロジャーは丸すぎか?とも思うが、曲づくりの場面など本当のクイーンがやっているような錯覚に陥る。なのでフレディーの彼女、彼、親、妹たちとの私生活もすんなり入ってきてフレディの生き様が強く入り込んでくる。小さく載った新聞の死亡記事がオーバーラップする。

rokin'onの記事を読んでいったので、冒頭20世紀FOXのテーマがブライアン・メイとロジャー・テイラーのクイーン版だ、というのを心して聴くことができた。
→rokin'onの記事

映画館は平日10時の田舎なのに30人くらいいた。往年のファン年齢から20代位の若者もけっこういた。そしてエンドロール、文字の左にリアルの映像が映っていたせいもあるが、最後まで誰一人立たなかった。パンフを買おうとしたら4日目なのに売り切れだった。


2018.11.12劇場で
posted by simadasu.rose at 23:55| Comment(2) | 映画 | 更新情報をチェックする

2018年11月06日

イカリエXB1(映画)

Ikarie XB-1 [DVD]
Ikarie XB-1 [DVD] 1963チェコスロバキア

アルフェケンタウリ星に向けて40人の乗組員を乗せ長い宇宙の旅をしている。社会主義国チェコスロバキアの1963年の映画とはいえ、後の宇宙映画の要素が詰まっている、というチラシの説明。

乗組員は自分の好きな物を持ち込め、ある者は愛着のあるロボットを持ち込んでいる。これが「スターウォーズ」のR2d2?ロボットにそっくり。声の調子までそっくりだった。

また宇宙空間で宇宙船の残骸に出会う、また、宇宙船に船外から物体が入り込みそれが乗組員を蝕んでいく、といった設定もなるほで出てきた。

白黒で雰囲気は60年代のひと昔前のものだが、おもしろかった。

イカリエXB1デジタルリマスター版公式HP


2018.10.29劇場で




posted by simadasu.rose at 14:39| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする

ウインド・リバー(映画)

ウインド・リバー [DVD]
ウインド・リバー [DVD] 2017アメリカ 

なぜこの土地では少女ばかり殺されるのか、今だ残る先住民への根強い偏見、というチラシの文句に興味を持った。

ワイオミングの居留地「ウインドリバー」、冬は強風の雪の積もる厳しい地が圧倒的「白」でのしかかってくる。それが確かに先住民の閉塞した生活の理由になっているというのは伝わってくる。また少女が殺された理由を探し、だんだん明かされてゆく過程は、ハンターの主人公の娘の悲劇も同時に明かされ、運びがうまい。

しかし本筋の理由、男だけの飯場に女一人たずねていったら、人種に関係なくああいう事は起こるのでは?と思った。

映画公式HP


2018.10.29劇場で
posted by simadasu.rose at 14:35| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする

2018年11月05日

転んでもただで起きるな~底本安藤百福(安藤百福記念館編)

転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福 (中公文庫)
転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福 (中公文庫) 安藤百福発明記念館 編

今季の朝ドラ「まんぷく」。 夫・長谷川博巳が特高につかまり牢屋に入れられたあたりから興味が湧いてきた。さっそくモデルとなった安藤百福の本を読んでみた。チキンラーメンは昭和33年に発売らしいが、実は食べたことがない。「オバQ」で近くの下宿の頭もじゃもじゃの学生が食べてるのがそれなのじゃないかと思っている。

ドラマ主人公のモデルの夫・安藤百福、今終戦後で塩を作っているが、これが手伝う若者へ「小遣い」を渡すと、所得税を納めない脱税容疑で捕まり無一文に。次に信用金庫の理事になると、またまたいろいろあり無一文に。いよいよラーメン開発に挑むのだが、本には一家総出で試作品を作った写真が載っている。百福、妻(主人公ですね)、長男、長女、妻の母。今は朝から母娘婿の攻防戦が交わされているが、お母さんは昭和33年もしっかりご存命でラーメン開発を手伝っていたのですね。もうドラマネタ満載の実話であった。が、伝記ドラマではないのでTVはかなり脚色されている。

ラーメン製法については特許をとったが、この特許がらみでも苦労したようだ。特許はとったが製法は公開し、ラーメン製造会社が乱立したがラーメン協会をつくりそれでラーメン業界が一大発展したようだ。「出前一丁」や「ラ王」、「カップヌードル」「どん兵衛」などその後の製品開発をみても、ほんとにすごい。

昭和50年の「カップライス」発売ははっきり覚えている。さっそく買って食べてみたが1回でやめた。百福もこれは失敗と認め早々作るのをやめたようだ。リサーチはしっかりやっていて「ごはんは家でもつくれますもの」という声があったという。・・それ以前にまずかった。なるほどごはんはスイッチ一つでできる時代になっていたのだな。

2007年、96歳まで生きたが毎日ラーメンを食べていたという。なのでラーメンばかり食べていると体に悪い、というのはあってないと言っていたそうだ。

2013年に単行本で中央公論新社で出たものが文庫になった。2001年9月に日本経済新聞の「私の履歴書」に連載されたものを基に記念館で編集された。百福語録が後半に載っている。

カップヌードルミュージアム・安藤百福記念館(大阪池田・横浜)HP
 ラーメンのパッケージの展示がすごい。


チキンラーメンの女房 実録 安藤仁子 (単行本)
チキンラーメンの女房 実録 安藤仁子 (単行本) 安藤百福発明記念館 編
「転んでもただで起きるな」は妻のことにはほとんど触れてないが、ドラマを機に編集されたもよう。検索によると百福は台湾で正妻と子、第二夫人と子がいたと出てくるが、この本でも「後妻にはなるな」と母に言われた、と娘の言が載っている。

今週から瀬戸康史も出てくるので彼の顔をみたいのだが、なんか松坂慶子との母娘婿の攻防戦を見るのがつらい。

posted by simadasu.rose at 00:41| Comment(0) | 本・歴史地理伝記 | 更新情報をチェックする
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