2018年05月05日

ラプラスの魔女(映画)

初日に観に行ってきた。連休とあって田舎でも半分以上埋まっていた。

桜飛翔、玉木宏、豊川悦司と好きな俳優が揃って出ている。それも3人とも教授、刑事、映画監督と画面上でもなかなかに魅力的に動いているので見ていてうれしくてたまらない。

ストーリーも二つの温泉地で起きた硫化水素による死亡事故を軸に、映画監督の狂気と、事故によりある手術を受けて物理的な事柄により未来予測能力を身に着けた監督の息子の言葉「こういう未来予測ができるようになって分かったのは、どんな小さな命、事柄にも無駄な事は何一つ無い、それらが絡み合って物事は進んでいくんだ」という言葉も放たれ、満足できる画面になっている。

映画の運びもトントンと進み、桜井翔のとぼけた教授もなかなかよい。ただ惜しむらくは最後のクライマックスの15分位、ちょっと進みがだらだらした。

→映画ラプラスの魔女公式サイト

ラプラスの魔女 (角川文庫)
ラプラスの魔女 (角川文庫) 単行本は2015.5刊

この1年で東野圭吾の映画を映画館で見るのは、「ナミヤ雑貨店の奇跡」 「祈りの幕の下りるとき」 に続き3作目だ。

posted by simadasu.rose at 17:03| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする

2018年05月03日

ペンタゴン・ペーパーズ(映画)

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書【DVD化お知らせメール】 [Blu-ray]
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書【DVD化お知らせメール】 [Blu-ray] 2018

ベトナム戦争に関する政府の機密文書を入手した「ニューヨーク・タイムズ」は1971年、スクープ記事を掲載する。時の大統領ニクソンは裁判所に記事掲載禁止を求める。一方出遅れた「ワシントン・ポスト」は7000枚にも上る記事をやはり入手し、精鋭チームを作り政府の圧力にもめげず記事を掲載する。

ワシントン・ポストの発行人は父、夫の死後発行人となっていたキャサリン・グラハムだが、彼女の決断により記事は掲載された。そして他の新聞も次々報道を行う。そして最後の場面でなんと「大統領の陰謀」の冒頭場面に移る。なんとこちら先月TVで見たばかりだった。ウォーターゲート事件の報道も「ワシントン・ポスト」だったよね、とちょっとお手盛り感。

→映画ペンタゴン・ペーパーズ公式サイト

躍起になったスクープ合戦だが、今や、「ペンタゴン・ペーパーズ」の機密指定が解除され、アメリカ国立公文書記録管理局のHPで公開されている。→Pentagon Papers

キャサリン・グラハム わが人生 (フルバージョン)電子版
キャサリン・グラハム わが人生 (フルバージョン)電子版 映画でメリル・ストリープ演じるワシントン・ポストの発行人キャサリン・グラハムの自伝が発行されている。映画でも夫の死により突然、主婦から発行人になった苦悩が描かれている。写真を見るとメリル・ストリープは本人に似せて演じているようだ。キャサリンは1917生、1969年に52歳で発行人になっている。


ペンタゴン・ペーパーズ 「キャサリン・グラハム わが人生」より
ペンタゴン・ペーパーズ 「キャサリン・グラハム わが人生」より 再編集された本も発行されている。中身検索で興味深い写真も見られる。



posted by simadasu.rose at 17:04| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

日本史のツボ(本郷和人著)

日本史のツボ (文春新書)
日本史のツボ (文春新書) 2018.1.20

著者は東京大学史料編纂所で「大日本史料」第五編の資料集の編纂が仕事。建長年間(1249~1256)の史料を読んでいる方。天皇・宗教・土地・軍事・地域・女性・経済の7項目を選びその「時代の流れ」を把握すべく本書を書いた。項目ごとに書いているが相互に言及されている。著者の見解はおもしろい。・・と言って読んでる時は分かったつもりでも右から左に抜けてしまうのでメモ。

メモ
〇天皇 皇位継承がタテに繫がると安定、横に伸びると騒乱。親から子に継承されるともめごとは起きず、兄から弟、甥とかになると壬申の乱のように騒乱が起きる。当初は政治も行っていたが江戸になり権力は最小に。白村江の戦い、幕末、昭和の敗戦、と日本が「外圧」に晒されると、新しい期待を担って「ヴィジョン」(未来図)を掲げる。その時のシンボルになるのが天皇だった。

〇宗教 基本は「八百万の神々」の多神教で「安定&まったり」。外からいろいろな宗教が入り込んでもどんどん取り込み現地化する。世界的に古くからあるのは多神教で、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の一神教は中東の厳しい自然の中で生まれ、正しい神は一つで非常に伝播力が強い。
 8世紀初めの記紀神話で天皇が他の豪族より卓越した存在であると担保し「神道」の基礎ができた。が、大仏建立など仏教も天皇家により受容された。が仏教と政治が密接に結びつき教義の研究などより、形骸化した儀式を重んじ「おまじない化」した。
 明治維新では天皇を中心とした新国家づくりに、神道を持ってきたが、もともと多神教なのに天皇中心の一神教的体裁を整えた。が結局は江戸以来の葬式仏教と、建前としての天皇教が共存することになり迷走。そして昭和の敗戦により天皇教が否定されると宗教そのものの軽視が起きた。

〇土地 律令の公地公民は理想であって、「実態」はなく土地を開いた者がその土地を自分のものにするという「現実」を「墾田永年私財法」で追認した。荘園は権利が京と在地と幾重にも重なっていたが、鎌倉室町でもそれは同じだった。それを乗り越えたのが戦国大名で、自領の土地所有はその地の戦国大名が武力により保証し中央に税を払うことも無い。これを全国規模で、一元的な統治能力による、所有権の保証を実現しようとしたのが織田信長だった。

〇軍事 戦国時代になると戦は国を賭けたものとなり、兵器を整え、足軽などの兵力を維持するにもお金が必要。つまり国が豊かでなければ戦争には勝てない。優れた戦国大名は優れた経済感覚を持った経営者だった。

〇地域 古代では進んだ文化は常に西から来た。朝廷のある狭い地域が畿内。それ以外は異界の地。日本の歴史は東と西をいったりきたりしながら進んできた。西(朝廷)~江戸幕府(東)~明治維新(西からの逆襲)~東京 

〇女性 エマニュエル・ドットの家族類型論では、最も原始的なのが「核家族」で子供は結婚すると独立し親元を離れる、次に男子が一人相続人となり財産を受け継ぐ「直系家族」となり、最後に父親の元に男子の家族たちが同居する「共同体家族」となる。
 日本では女性は政治の外側に置かれていたが、制度の外側で、イレギュラーな力を行使する存在として恐れられた。薬子、北条政子、日野富子、大奥など。・・恐れられた、とはまさにレギュラーなものが男性ってことですね。

〇経済 1225年から1250年の間に日本全体に貨幣経済が浸透した。が、鎌倉では売れるものが無かった。そこで室町幕府は金と物が集まる京都に置いた。信長が京都をめざしたのも同じ。江戸幕府が開かれたことで江戸と大阪と二つの経済の中心ができ文化も花開いた。

まとめとして、今の東京一極集中は京都中心だった室町幕府の東京版ではないか。次に来るべきは東と西、日本の各地がしのぎを削る、経済・文化の群雄割拠時代ではないか、と結んでいる。
posted by simadasu.rose at 18:11| Comment(0) | 本・歴史地理伝記 | 更新情報をチェックする

2018年04月26日

那須白河境の明神・棚倉城跡

白河方面に行ってきました。
1堂の下の岩観音那須町.jpg 那須町「堂の下の岩観音」。芦野石の山肌に昔は観音様が彫ってあったというお堂。菜の花が麓に咲きのどかです。

2堂の下の岩観音.jpg 芦野石の岩肌が圧倒してきます

3堂の下の岩観音.jpg 上から見るとこんな感じ

4堂の下の岩観音説明版.jpg 堂の下の岩観音説明版。地名が「堂の下」お堂の下なのでということです。

5境の明神那須町.jpg 福島、栃木の境界を挟んで両側に神社があります。これは栃木・那須町の境の明神

6境の明神那須町.jpg 那須町側の方は樹木があまりありません。

7県境栃木県側.jpg 栃木県から見た県境。ここが峠で一番高くなっています。

8県境福島県側.jpg 福島県側からみた県境。

9境の明神白河市.jpg 福島・白河市の境の明神。明神を過ぎると奥州街道の白坂宿となります。

10境の明神白河市.jpg 境の明神正面。白河のほうがこの明神周辺樹木が鬱蒼としています。

11境の明神白河市説明版.jpg 境の明神、白河市説明版。和算の額が奉納されたとあります。

12境の明神玉津神社白河市説明版.jpg 国境の神が境の明神の原型だとあります。

13棚倉城跡お濠.jpg 南湖方面に行くと棚倉まで25kmとの標識が見え急遽行くことにしました。りっぱなお濠がありました。

14棚倉城跡お濠.jpg 

15棚倉城跡土塁.jpg 内堀が完全に残りそれに沿って土塁があります。

16棚倉城跡本丸.jpg 本丸部分

17棚倉城跡説明版.jpg 徳川秀忠の命により丹羽五郎左衛門長重が寛永2年から築城。慶応4年6月24日落城。

18棚倉城下説明版.jpg 棚倉城下説明版。幕末は奥州越列藩同盟で幕府方。板垣退助率いる官軍に1日で敗れた。


posted by simadasu.rose at 14:00| Comment(0) | 旅・県外 | 更新情報をチェックする

2018年04月25日

日光桜回遊・憾満が淵

日光市が行っている観桜企画「日光桜回廊」(4/6~4/30)に4月10日に行ってきました。輪王寺周辺から神橋の下へと続く市街地の寺や民家の桜の名所28か所が、いろはの「い」から「く」まで地図に落としてあります。今年は開花が早いので種類によっては散ってしまったのもありましたが見ごろのもありました。

1日光鹿.jpg 市営御幸町駐車場に車を置き歩いているとなんと道路の板塀沿いで鹿が草を食べていました。地図では「ろ」のあたりです。

2日光桜.jpg そして「に」の岸野家のしだれ桜(だと思う)を見ていると、なんとその鹿がやってきました。

3日光鹿.jpg なにか勝手知ったる様子で進みます。

4日光鹿.jpg 柵から入ろうとします。

5日光鹿.jpg 上がだめなら下から・・

6日光鹿.jpg と、思う間もなく飛び越えました。

7日光鹿.jpg 白いお尻を見せながら桜の根元に進みます。

8日光鹿.jpg 根元に植えてある草花を食べています。

9日光鹿.jpg 今度は桜を食べているようです。そのあと根元で座りおやすみしていました。

10日光文化財松.jpg 思わぬ鹿と出会った後、巨大な松が。「ひめこまつ」県指定の文化財になっており、大きさに圧倒されます。

11かんまんが淵並び地蔵説明版.jpg 憾満が淵にも行ってみました。 →憾満が淵(日光観光協会)


12並び地蔵.jpg 憾満が淵沿いの並び地蔵。約70体あるが数えるたびに数がちがうことから「化け地蔵」とも。

13並び地蔵.jpg 上流まで行き下る。

14かんまんが淵.jpg 憾満が淵は神橋へとつながる大谷(だいや)川。

15かんまん茶屋.jpg かんまんの茶屋で蕎麦だんごと抹茶セットを食べました。おいしかったです。この建物は近くにある東電発電所の旧社宅を移設したのを利用しています。茶屋以外は住んでいないようですが10棟位あり家具などそのままになっている棟もあり何かリアルな廃屋群でした。
 →「もうひとつの日光憾満が淵見どころMAP」(かんまん茶屋HP)



posted by simadasu.rose at 10:20| Comment(0) | 日光 | 更新情報をチェックする

2018年04月24日

日光植物園・金谷侍屋敷

日光植物園で水芭蕉が咲いているというので行ってきました。
1日光植物園水芭蕉.jpg 2018.3.29 満開状態です。 
→日光植物園HP

2日光植物園おたまじゃくし.jpg おたまじゃくしがたくさん孵化していました。

4日光真光協会礼拝堂.jpg 神橋の方に戻り、日光真光協会礼拝堂をまじかにみました。いつも車で通りすぎてしまいます。
→日光真光協会(日本聖公館北関東教区HP)


3日光真光協会説明板.jpg 教会説明版。大正3年建築。米国人建築家・宣教師ガーディナーによる。


6金谷侍屋敷.jpg 金谷ホテルの前身の「金谷侍屋敷」。 隣に金谷ホテルベーカリーがあり8台位ゆったり駐車できます。入場券はベーカリーで買います。イザベラ・バードが「日本奥地紀行」で記した「金地に牡丹が描かれている」襖絵も現存しています。家屋には系図やビデオが上映されており、ベーカリーは善一郎の姉の系譜のようです。

5日光4軒町説明版.jpg 江戸時代初め日光東照宮の楽人の屋敷が4軒おかれたことから金谷侍屋敷のあたりを4軒町という、と説明があります。創業者金谷善一郎も東照宮の笙役の楽師として仕えていましたが、日光を訪れたヘボン博士を自宅に招いたことを機に、明治6年、自宅の空き室を外国人向けに開放、「金谷カテッジイン」を開業しました。

→金谷侍屋敷(金谷ホテル歴史館)イザベラ・バードの金谷侍屋敷の記述部分も載っています

→「金谷ホテル歴史館」トップページ


posted by simadasu.rose at 14:49| Comment(0) | 日光 | 更新情報をチェックする

2018年04月23日

ボヴァリー夫人(BSで)

ボヴァリー夫人 [DVD]
ボヴァリー夫人 [DVD] 

フローベルの有名な小説「ボヴァリー夫人」の映画化。2014制作(独・ベルギー・米)2016.7日本公開。

筋だけを追うと、ばかな妻、身勝手な浮気相手の男、凡庸な夫、とこういう話だったの?とこれが古典的名作?とがっくりする。満たされない結婚生活のはけ口に不倫と散財をした妻という視点と、そういう妻の感情を理解できない夫、と二つの視点ではあるのだが、どうしても浅はかな妻、という印象が残る。夫は律儀に毎日医者としての務めを果たし稼いでいる、夫の稼ぎの範囲でやればいいのに、なにが不満なの?という印象が残る映画の作り。
映画は当時の女性の洋服の着方、ボバリー夫人の衣装、周りの農民の衣装や生活風景が興味深い。不倫相手の書記官レオン役のエズラ・ミラーがいい。ディーン・フジオカに似ている。

原作は読んでないので、ネット検索で原作について情報を得ると、1857刊、近代フランス小説の傑作、写実主義の傑作とされ、出た当時はかなりな衝撃作だったらしい。舞台のひとつの村ルーアンはフローベルの故郷で、不倫の末人妻が自殺した事件もありそれを基にしたとも書かれている。思い描く生活と現実の生活がかけ離れ、そのはけ口として不倫、不相応な買い物をする女性主人公。なるほど現代でもワイドショーのネタである。1857年当時は結婚とは子孫を残すための機能である時代と言え、結婚に対する理想の感情を小説の形にしたことが衝撃的だったのか。映画は子供もいないことになっていて、かなり省略して、ボバリー夫人の買い物と不倫のみが描かれているので画面からではボバリー夫人の満たされない感情はあまりくみ取れなかった。原作を読んでみるか。

全部で5回も映画化されていた。理想と現実の相違に悩む様を指す「ボヴァリスム」という言葉も生んだというが、やはりそそる内容なのか。
〇1933仏 監督ジャン・ルノワール エマ:ヴァランティーヌ・テシエ
〇1949米 監督ヴィンセント・ミネリ エマ:ジェニファー7・ジョーンズ
〇1991仏 監督クロード・シャンブル エマ:イザベル・ユペール
〇2009露 監督アレクサンドル・ソクーロフ エマ:セシル・ゼルヴタキ
〇2014独ベルギー米 ソフィー・バーセス エマ:ミア・ワシコウスカ

2018.4.21スターチャンネル無料放送で

翻訳も4種類出ている。どれがいいのか。
ボヴァリー夫人 (新潮文庫)
ボヴァリー夫人 (新潮文庫) 2015の新潮文庫が一番新しい。

他には1960岩波書店、1997が新潮社、2009に河出書房
posted by simadasu.rose at 10:45| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
レンタルCGI アクセス解析 with Ajax Amazon