2018年06月12日

インファナル・アフェア(無間道)(BSで)

【おトク値!】インファナル・アフェア [Blu-ray]
【おトク値!】インファナル・アフェア [Blu-ray] 2002香港

トニー・レオンとアンディ・ラウがとにかくかっこよくてそして哀切。なにかはまってしまった。特に最後、二つの顔に心の安定の無い男二人の「無間道」が、屋上の青空からこちらの胸に静かに入り込んで漂っている。

警察からマフィアへ、マフィアから警察へ、それぞれ潜入して情報を送っているヤンとラウ。
ヤン(トニー・レオン)は警察からマフィアへの潜入が10年近くになり上司のウォン警視に警察へ戻りたいと言うがもう少し居ろと言われる。二重の生活に疲れた、くりっとした二重の上目遣いの童顔の眼差しがたまらなくやるせない。

一方ラウ(アンディ・ラウ)は警察での地位が上がり行動は冷徹。切れ長のしっかりした体躯がこれも存在感を放つ。

最後にはお互い素性が分かりヤンとラウは屋上で対決する・・・この場面が秀逸だ。

終盤近く、ヤンは路上で元の警察の同僚らしき女性とすれ違い、連れの子供の年を聞くと「5歳」と言われるが、当の子供は「6歳なのに何故うそをつくの?」と母親に言う。・・これはヤンの子供なのか。

映画の冒頭では、涅槃経第19巻、八大地獄の最もたるを「無間地獄」という。”絶え間なく責め苦に合う”ゆえにそう呼ばれる。と字幕が出る。

最後にはまた、仏陀いわく、「無間地獄」に死は無い。長寿は最大の苦しみなり。とまた字幕が出る。

冒頭の場面でヤンが警察を去る時、ラウは隊列で見送っているように見えるのだが、面識はなかったのか、よくわからなかった。

来週、再来週と2,3をやるのでしっかり見届けたい。

2018.6.9BS12
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2018年06月11日

花様年華(BSで)

花様年華 [Blu-ray]
花様年華 [Blu-ray] 2000年香港

香港のアパートに隣同士で同じ日に越してきた若い夫婦。女の夫と、男の妻は、それぞれ仕事で留守がちだ。そのうち女のもっているバッグと男のしているネクタイからそれぞれの相手が浮気をしていることに気が付く。

映画ではそれぞれの伴侶の正面からの顔は出ない。最初の引っ越しから男と女が惹かれ合いそうだという予感はある。

トニー・レオンはやさしく魅力的で、マギー・チャンはスリムですらりとして、時間の経過をそのぴったりしたチャイナドレスの衣装替えで表しているのが映画的な魅力を放っている。

調べてみると、実在の香港の作家をモデルにしたとあり、「欲望の翼」の続編、「2046」の前編ともいわれている。「花様年華」で後半引っ越すアパートの部屋番号は2046だ。「2046」は公開時見たが、この「花様年華」の方がトニー・レオンは魅力的に撮られてると思う。


2018.6.2BS12

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2018年06月10日

ブエノスアイレス(BSで)

ブエノスアイレス [Blu-ray]
ブエノスアイレス [Blu-ray] 1997香港

トニー・レオンがいい。あとレスリー・チャンと中華料理店の旅の若者チャン・チェンもいい。男の同性愛と見るまでは引いていたが、独白形式がよかった。ブエノスアイレスにやってきた設定と、ブエノスアイレスの街の雰囲気、借りている部屋のセットがいい。

原作本は無く、監督のウォン・カーウァイが脚本。衣装が菊池武夫だ。

1997作 
トニー・レオン 1962.6.27生 当時35歳
レスリー・チャン 1956.9.12-2003.4.1 当時41歳
チャン・チェン 1976.10.14 当時21歳

トニー・レオンは2004年の「2046」は当時見た。8年で随分変わる。
レスリー・チャンの「さらば我が愛 覇王別姫」もみてみたい。


2018.4.21BS12
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2018年06月06日

動物は何を見ているか/ぼくにとっての学校(日高敏隆著)

動物は何を見ているか
動物は何を見ているか 2013.5青土社


動物行動学者日高敏隆氏のエッセイ。
BSプレミアムで「渋谷でチョウを追って」という日高敏隆氏の軌跡を追う番組を偶然みて興味を持ちさっそく読んでみた。

番組は再現フィルムと日高氏のインタビューを交えてのもので、戦時下、体が弱く教師や親に「死んでしまえ」と言われたのを担任が家に訪ねてきて「息子さんを動物学者にさせてください」と親に頼んでくれ、軍事教練の厳しい学校からそうでない小学校へ移って楽になったこと、近所の昆虫好きの歯医者さんとの交流、強制疎開、結核での父の死、東京農工大学での講師生活など、来歴がとても興味深かった。

それがこの本の「青春の道標」で書かれている。またチョウや虫の研究をして何になるのか?という問いはとても哲学的で、人間の存在意義にもかかわってくるな、と思った。アゲハ蝶はどこをどう飛ぶか?とということをずっと研究する。光の木立をなぞる、などということが分かってくる。幼虫はプログラムされて決まった葉っぱを食べて成長する。すべての生物はそこにいるだけで存在意義があり、人間もそうなのだ、と感じた。あるいは意義など考える必要もなく、この瞬間にここにあることが素晴らしいのだ、とも感じた。

またダーウィンの「種の起源」の思想は「適者生存」という言葉で言われるが、正しくは「適者多産」で、自分の遺伝子を持つものを多く残したものは数も増え生き残り進化していく、ということだそうだ。

「ぼくにとっての学校」により詳しく来歴を書いたらしいのでそちらも読んでみたい。

・「青春の道標」は日経教育欄に2000.10.7-12.30まで連載されたもの。

BSプレミアム2018.5.30放送。2008年の再放送なのだが、なんと2009年11月14日に肺がんでお亡くなりになっていた。

ぼくにとっての学校―教育という幻想
ぼくにとっての学校―教育という幻想  1999.2講談社

こちらも読んでみました。NHK朝のラジオでの話が好評で、そのしゃべりの雰囲気を本にしたいと、系統だてたしゃべりを基に文章を書いた本ということです。

作成当時京大を定年退職し滋賀県立大学の学長をしていた。自らの小中高大、院の生活、農工大の講師の頃、動物行動学のこと、熱帯での調査、日本動物行動学会設立、大学、文化についてなどを語る。

専門の動物行動学からみた人間や大学についての考察がおもしろい。
動物が成長するのに行う行動~いつ何を食べるかとかどう鳴くかとか~は遺伝的プログラムにより決められているが、適切な時期に学習しないと遺伝プログラムは具現化されない。なので遺伝と学習は対立するものではない。

また、うまいプログラムをくみ上げた集団が生き残り進化しており、進化自体には目的も何もない。生き残りえたものが生き残ったにすぎず、人間もそうである。

大学は非常に自由に、とにかく学問的にやっている研究があらねばならず、それがある時なにかのかたちでぱっと役に立つ。

文化は辞書では「本能あるいは遺伝でない人間活動を文化という」とでているが、遺伝プログラムと学習は対立するものではないので、文化についてもそういえるのではないか。

言語をみると、あらゆる言語は主語と述語がある。文化のちがいではなく、その文化のちがいによってちがう形で具体化されている基本的プログラムは何なのか?という事を理解する必要がある。
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2018年05月29日

栄光のランナー/1936(BSで)

栄光のランナー /1936ベルリン [DVD]
栄光のランナー /1936ベルリン [DVD] 2016.8日本公開。アメリカ・ドイツ・カナダ合作。

1936ナチス政権下のベルリンオリンピックで100m、200m、走り幅跳び、リレーと4つの金メダルを取った陸上短距離選手ジェシー・オーエンスの伝記。

黒人であるジェシーがオハイオ大学で陸上をやる苦難。白人コーチ、ラリーの「走っている間は外野をシャットアウトしろ」、との言葉が印象的。声援にも差別の言葉があるのだ。しかしこの言葉は競技人全てにあてはまるのかも。ハイレベルの競技をやる緊張は黒人であるか否かを問わずかなりのものなのだというのが伝わってきた。

またアメリカ国内ではオリンンピックへの参加はナチスのユダヤ人差別を認めることだと反対もあったが、自国でも黒人や先住民差別をしていてよく言うよ、という感じ。だが、黒人の間でもユダヤ人差別をしているナチス政権下のオリンピックに出る事は人種(黒人)差別を認めることになるという考えがあり、参加するなとの黒人議員からの圧力もあった。これに対するラリーの「走っている10秒の間は自由になれる」という言葉も印象的。

幅跳びでは踏切の位置がつかめなかったのをドイツの選手ロングに助言され予選をクリア。しかも決勝ではロングは銀でラリーが金。このロングとはその後も親交を続けたが、ロングはナチスに非協力的ということで前線に送られ戦死。ちなみに銅は日本人だったが映画では省かれていた。「前畑ガンバレ」のベルリンオリンピックなのだった。リーフェンシュタールも登場していて、「民族の祭典」も見てみたくなった。

それになんと、ジェレミー・アイアンズがブランデージオリンピック委員役で出ていた。

2018.5.26スターチャンネル無料



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2018年05月27日

ピーターラビット(映画)

ピーターラビットが3Dで大活躍らしい予告編を見てこれはおもしろそうと思いさっそく見てた。キャラクター勢ぞろいで3Dで動くキャラクターたちの躍動感が楽しかった。なにしろ去年湖水地方に行きポターの家にも行ったので風景も馴染み深い。できればもっと湖水地方の風景を映してほしかったなあ。

「ピーターラビットのおはなし」では最後に青い上着がかかしに吊るされるが、映画ではその上着を取り戻すところから始まる。あひるのジマイマ、キツネどん、ハリネズミのティギーおばさん、ブタのピグリン、まちネズミ、おなじみのキャラクターが一度に勢ぞろい。マクレガーおじさんは最初であっけなく死んでしまい、相続者の若い青年トーマスがロンドンからやってくる。隣には抽象画家のアニーが住んでいて、気晴らしにピーターの絵を描いている。ピーターたちをやっつけようとするトーマスとアニーの恋模様がからみ3Dで動くピーターたちは22世紀のウサギといったところ。キャラクターを借りた絵本とは別物の映画だが、これはこれで楽しい映画だ。

「ピーターラビット」公式HP

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)
ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1) 1902初版
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2018年05月05日

ラプラスの魔女(映画)

初日に観に行ってきた。連休とあって田舎でも半分以上埋まっていた。

桜飛翔、玉木宏、豊川悦司と好きな俳優が揃って出ている。それも3人とも教授、刑事、映画監督と画面上でもなかなかに魅力的に動いているので見ていてうれしくてたまらない。

ストーリーも二つの温泉地で起きた硫化水素による死亡事故を軸に、映画監督の狂気と、事故によりある手術を受けて物理的な事柄により未来予測能力を身に着けた監督の息子の言葉「こういう未来予測ができるようになって分かったのは、どんな小さな命、事柄にも無駄な事は何一つ無い、それらが絡み合って物事は進んでいくんだ」という言葉も放たれ、満足できる画面になっている。

映画の運びもトントンと進み、桜井翔のとぼけた教授もなかなかよい。ただ惜しむらくは最後のクライマックスの15分位、ちょっと進みがだらだらした。

→映画ラプラスの魔女公式サイト

ラプラスの魔女 (角川文庫)
ラプラスの魔女 (角川文庫) 単行本は2015.5刊

この1年で東野圭吾の映画を映画館で見るのは、「ナミヤ雑貨店の奇跡」 「祈りの幕の下りるとき」 に続き3作目だ。

posted by simadasu.rose at 17:03| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
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